2025年卒業大学生内定率90.5％、対面での交流が好評な内定式

2025年卒業予定の大学生・大学院生の内定率が過去最高に

マイナビが実施した「2025年卒大学生活動実態調査」によると、2025年に卒業を迎える大学生および大学院生の内定率が90.5%に達したことがわかりました。この数値は前年よりも4.5ポイントの増加で、学生たちの就職活動は着実に進展していることを示しています。調査においては、特に未内定者が企業の規模や勤務地などの条件を柔軟に設定する可能性についても触れられています。

内定式に参加した学生の声

また、調査では10月1日に行われた内定式に約66.5%の学生が参加したことも報告されています。その中でも対面形式での開催が85.1%を占め、多くの学生がリアルな場での交流を選択したことが明らかになりました。オンライン形式での内定式は昨年の12.5%から減少し、わずか8.7%にとどまる結果となりました。これは、コロナ禍が収束に向かいつつある中で、対面での交流が重視されていることを示唆しています。

対面式の効果

内定式に対面で参加した学生の中で78.5%が「同期と実際に会えて良かった」と感じたことが伺えます。そして約59%は「来年からその会社で働く実感が湧いた」と回答しました。特に「他の内定者と仲良くなれるか」という不安を抱えていた学生が多く、対面での内定式はその不安を解消した模様です。

将来に対する備え

さらに、調査結果によると、社会人になってお金を稼ぐ目的は、「自分の生活を豊かにするため」が82.6%を占める一方で、39.9%が「将来の資産を増やすため」と回答しています。特に、老後の生活費が心配と感じている学生も多く、将来に対する不安が表れています。これらの結果は、学生が金銭面でも将来に対する備えを重視していることを示しています。

社会との期待

調査を担当したマイナビの中島英里香氏は、対面での内定式により多くの学生が成就感や仲間意識を感じていると述べています。また、企業側でも入社後のコミュニケーションを円滑に進めるために、対面での交流を続けていくことが重要であると指摘しています。このように、2025年卒業予定の学生たちは、内定を得たことの喜びとともに、未来に様々な挑戦をしていく姿勢を持っているようです。今後の動向がますます注目されます。

結論

2025年卒の学生たちが内定を手に入れる様子は、コロナ禍を経て対面交流の重要性を改めて再認識するきっかけとなっています。彼らが将来を見据えた行動をとることにより、今後の経済や職業界にもプラスの影響を与えることが期待されます。多くの若者が新たな社会人生活を開始する中で、各企業もこれからの人材育成や交流の場を大切にしてほしいものです。