tatamamaの挑戦
2023-07-21 12:01:15

福岡市に誕生した多胎育児支援団体tatamamaが目指す未来

福岡市で誕生した多胎育児支援団体tatamama



2023年7月21日、福岡市に新たな一般社団法人「tatamama」が設立されました。この団体は、多胎育児を行う家庭のサポートを目的とした活動を展開しています。代表理事の牛島智絵氏は、自身も双子を育てる中で、多胎育児がもたらす課題を痛感し、支援の重要性を実感したそうです。

多胎育児の厳しい現実



日本における多胎育児家庭には、出産や育児に関連した特有の困難が多くあります。具体的には、以下のような問題が指摘されています。

1. 虐待のリスク: 多胎育児家庭においては、虐待死の件数が単胎育児家庭に比べて2.5〜4倍も多いことが分かっています。多胎児の約70%は低出生体重児であり、医療的なケアが必要です。加えて、出産後の母親は体力が低下している中で育児に取り組むため、ストレスが溜まりやすく、その結果虐待の危険が高まっています。

2. 情報と理解の欠如: 牛島氏自身が多胎育児の経験を通じて、多胎育児に関する情報や行政からの支援が不足していることを実感しました。例えば、育児のノウハウや支援制度を見つけ難く、さらには養育費や外出に際するリスクが通常の家庭の2倍にも上るとのことです。加えて、周囲に理解者が少ないため、孤立感を感じることも多く、これらの課題は多くの多胎世帯に共通しています。

3. 自治体の取り組み: 福岡市では高島宗一郎市長が子育て支援を重視する方針を打ち出しており、tatamamaはこの市長との連携を図っています。具体的には、市の子育て支援施策の中で多胎育児を特別に支援し、福岡市を多胎育児の「ロールモデルシティ」とすることを目指しています。

tatamamaの具体的な活動内容



tatamamaは「多胎児ママにやさしい街は、すべての人が暮らしやすい街」という理念のもとに、以下の主な活動を計画しています。

1. 持続可能な活動基盤の構築: 有効な支援を提供するために、社会的信用のある組織を目指します。

2. 交流会と相談会の開催: 多胎世帯同士の交流を深めるために、定期的な交流会や専門家による相談会を開催する予定です。2022年にはすでに計7回の交流会が行われており、今後は託児付きなど多様な形式を検討しています。

3. メディア運営とコンテンツ制作: SNSや動画配信プラットフォームを用いて、多胎育児に役立つ情報を発信していきます。先輩保護者の体験談や、行政支援についても詳しく紹介します。

4. 地元企業との連携: 福岡市内の企業と連携し、地域に根ざしたサービスを提供する取り組みも行われます。この中には、託児サービスや親子コワーキングスペースの整備も含まれています。

代表理事の牛島智絵氏



tatamamaの創設者である牛島智絵氏は、これまでWebコンサルティングや飲食店のDX事業に従事。自らの多胎育児の経験を生かし、SNS運用や交流会の開催を通じて多胎世帯への支援を行っています。

まとめ



tatamamaの設立は、多胎育児家庭が抱える多くの課題に対処するための一歩です。福岡市という地域に根ざした活動を通じて、多胎育児の促進と支援がさらに進むことが期待されます。今後の活動が多くの家庭に良い影響をもたらすことを願っています。

会社情報

会社名
一般社団法人tatamama
住所
福岡県福岡市中央区大名1-3-32ラ・コルテ大名203
電話番号
070-9050-2988

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