音楽による国際共創教育プロジェクト『詩音~Shion~』が始動
音楽を通じて国際的な共創教育を目指す新たなプロジェクト『詩音~Shion~』に、著名な作曲家の東大路憲太氏が参加することが決まりました。このプロジェクトは、日本、フランス、アメリカの学生たちが一緒になって楽曲を制作し、その過程を通じて互いの文化や価値観について学ぶことを目的としています。既にクラウドファンディングも開始されており、10月31日まで支援を募っています。
プロジェクトの背景
『詩音~Shion~』は、通信制高校の教育者であり、Team DICTのメンバーでもある宮坂修平氏が発起人です。このプロジェクトでは、テーマとして「2030年の自分に宛てた手紙」を掲げ、子どもたちが自身の未来を音楽という形で表現します。参加する学生たちは、自分の友人や家族との関係、進路、社会への想いを音楽の歌詞やメロディに反映させ、自らの成長につなげていくことを目指します。
音楽制作への道
音楽制作の流れは、まず子どもたちによる作詞から始まります。その歌詞に基づいて、東大路憲太氏が楽曲を作曲し、音源制作を行います。さらに、録音工程では人気声優がメインボーカルを務め、作品のクオリティを引き上げます。このようなプロセスを通じて、子どもたちは音楽制作におけるプロの技術を身近に感じることができ、成長する機会が得られます。
OECDの共同研究に選定
このプロジェクトは、OECD(経済協力開発機構)の日本共同研究に採択され、東京学芸大学などが関与しています。子どもたちがプロの技術に触れることで高い教育効果を得られるよう設計されており、既存の学校教育にスムーズに組み込める形で進められています。プロジェクトが完了した後は、英語論文として取りまとめられ、世界中の教育現場での再現が検討されています。
DICTの役割
プロジェクトの実施は、Web 3.0およびDAOによる共創イノベーションを推進する社会実験コミュニティDICTがサポートしています。創設者の山本晋也氏は、プロジェクトの研究や論文執筆を支援し、音楽制作にはチームのメンバーも関わっていく予定です。さらに、DICTから生まれた自律型カフェプロジェクト「Café de DICT」のメンバーも、歌詞制作に参加しています。
クラウドファンディングへの参加
宮坂氏は、プロジェクトを「盆踊りの櫓のような存在にしたい」とし、楽しく成長したいという子どもたちとその成長を支えたい大人たちが共に集まる仕組みを作ることを目指しています。このクラウドファンディングは、多くの人々の積極的な参加を促す重要なステップとなります。
プロジェクトやクラウドファンディングの詳細については、次のリンクをご覧ください。
クラウドファンディングページ
音楽を通じた国際的な共創教育プロジェクトが、未来の創造力を育む場となることを期待しています。