無添加の国産大豆ペースト、解決策の登場
食事を口にすることは、生きる力そのもの。しかし、高齢者や病院で食事に困難を抱える方々にとって、「噛めない」「飲み込めない」というのは深刻な問題です。そんな中、株式会社nicoドーナツが開発した「奇跡の大豆ペースト」、通称「ニコノモト」が注目を集めています。これは大分県日出町の老舗ドーナツ店が手がけたもので、国産大豆を100%使用し、無添加という特徴があります。
嚥下困難の現状
日本は急速に高齢化が進み、多くの方が「嚥下困難」を抱えています。病院や介護施設での食事提供は、患者の状態に応じて流動食が必要となることが多いですが、毎日の同じ食事では「食べる喜び」が感じられません。また、食材を刻んだりすり潰したりする作業は、介護業界で働く人々にとっても大きな負担となっています。これを解決するために、nicoドーナツは開発を進めてきました。
奇跡の大豆ペースト、ニコノモト
「ニコノモト」は、その魅力的な特徴が多々あります。まず、完全栄養を持つ大豆を丸ごと使用しており、高タンパク・低糖質、食物繊維やイソフラボンも豊富に含まれています。そして、独自の製法により、嫌な臭みや雑味を完全に排除。スープやおかゆ、ヨーグルトに加えるだけで、驚くほど滑らかで栄養価の高い料理に変身します。
資源の無駄を省くため、規格外の大豆も使用し、フードロス削減にも貢献しています。大豆を原料として、噛むことが難しい高齢者や嚥下困難な方へ「食べる喜び」を届けることができるのです。
クラウドファンディングの挑戦
この革新的な大豆ペーストを安定供給するために、nicoドーナツはクラウドファンディングを開始します。12月2日から1月6日まで、CAMPFIREでプロジェクトを展開。目標は300万円で、主にレトルト殺菌機の更新に必要な資金にあてる予定です。この機械が故障すれば生産が止まってしまうため、重要な挑戦となっています。
福祉の新しいモデルを
今後の展望として、全国の病院や介護施設への供給体制を確立し、在宅介護向けの販路を開拓。また、離乳食やアスリート向けの食品への展開も視野に入れています。「大豆から始まる福祉」をテーマに、安全で美味しい食事を幅広く提供することで、高齢者の尊厳を守り、介護を支える人々の負担を軽減する新しい社会モデルを創り出すことを目指します。
会社情報
株式会社nicoドーナツでは、ドーナツだけでなく、大豆ペーストの製造・販売にも力を入れています。日出町の契約農家から仕入れた国産大豆を使用し、品質保持に努めています。これからも、安心して美味しい食事を提供できるよう、努力を続けていきます。
お問い合わせや詳細は、株式会社nicoドーナツの公式サイトやSNSをご確認ください。私たちとともに、「食べる喜び」を広めるプロジェクトに参加してみませんか?