ICT教材『天神』が海外展開へ。文部科学省の支援を受けて
株式会社タオが開発したICT教材『天神』が、文部科学省主導の「EDU-Portニッポン」プロジェクトに採択されました。これは日本の優れた教育コンテンツを海外に展開するために設立された官民協働プラットフォームです。『天神』の開発に携わる株式会社タオは、滋賀県草津市に本社を置いています。
EDU-Portニッポンとは?
「EDU-Portニッポン」は、日本の教育に関する素材やシステムを、国と民間が力を合わせて世界に展開することを目指しています。このプラットフォームに選ばれると、文部科学省や事務局からのサポートが受けられ、現地での教育機関との連携が強化されます。このような環境の中、株式会社タオは自社の「ICT知育教材を用いた日本式幼児教育の海外展開」という事業が高く評価されたのです。
どのような事業が評価されたのか?
株式会社タオが進める事業は、30年以上の経験に基づいたICT教材『天神』を使った幼児教育の普及です。特に「知識・数量・言葉・記憶・思考」の5分野を育成するプログラムに重点を置いています。国内においては「おうちが幼児教室になる」というコンセプトのもと、個別の興味や個性を大切にした教育法で、多くの支持を得ています。その結果、e-Learning大賞のグランプリを受賞するなど、高い評価を得ているのです。
さらに、この日本式の知育プログラムは、すでに世界33カ国で使用されています。この実績が文部科学省の評価につながったと言えます。
今後の展開について
今回の採択を受けて、株式会社タオはまずオーストラリアの認可幼稚園と提携します。そこで日本にルーツを持つ子どもたちに向けて、ICT知育教材を用いた教育を行い、現地からのフィードバックを教材の改善に役立てる予定です。将来的には、教材を英語版に翻訳し、日本にルーツを持たない子どもたちにも広めようとしています。
高い評価のポイント
EDU-Portニッポンの審査委員会は、申請機関の過去の実績に基づき、現地の認可保育園での実施が期待できると高く評価しました。これは、株式会社タオが日本国内外で積み重ねてきた導入実績の証左です。
代表取締役の黒澤慶昭氏のコメント
株式会社タオの代表取締役である黒澤慶昭氏は、「この度の採択を大変光栄に思います。私たちのICT教材『天神』が、日本の教育を代表する一つとして国に認められたことは大きな誇りです。今後も世界中の子どもたちに「学ぶ楽しさ」と「できる喜び」を届けるために、さらに努力していきます」とコメントしています。
教材『天神』の特長
このICT教材『天神』は、タブレットやパソコンを使用した学習ツールで、以下のような特徴を持っています:
- - 対応学年:0〜6歳の幼児から小・中学校全学年
- - 学習範囲:1学期から3学期分まで学習可能
- - 教科:英語、算数、国語、理科、社会、生活、知育・育脳
- - 学習スタイル:少しずつ進められるのでつまずきにくい
- - 動画講義:5〜15分程度のアニメーション授業が視聴可能
このように、多様な学びのスタイルに対応しており、特に幼児教育において高い効果が期待されています。
まとめ
『天神』を通じて、日本の質の高い教育コンテンツが国際的に認められ、世界中の子どもたちがその恩恵を受けられることが期待されています。株式会社タオは今後も、教育のグローバルスタンダードを目指す活動を続けていくことでしょう。