サンクトガーレンがワインに匹敵するビールを数量限定発売

サンクトガーレンの新たな挑戦

神奈川県厚木市にあるサンクトガーレンで、ビールファン必見の新商品が登場します。この度、同社は2025年11月20日（木）に、ボジョレー・ヌーボー解禁日に合わせて「麦のワイン」の2種類を発売します。各6000本の限定販売ということもあり、入手は容易ではなさそうです。

高アルコールのビール、麦のワイン

麦のワインは、歴史的には19世紀に寒冷なイギリスで、フランスのワインに対抗して作られたビールです。ビールでありながら、なんとアルコール度数は10％で、通常のビールの約2倍。味わいは非常に濃厚で、ワインのように長期熟成が可能な点が特長です。サンクトガーレンは2006年からバーレイワインを、2012年からはウィートワインを製造しており、2種での展開しています。

厳選された原材料

このビールに使用される麦芽は通常の約3倍であり、濃度の高い部分だけを使用。そのため、地ビールの中でも特に濃厚で、蜜のようにとろりとした口当たりが特徴です。ウィートワインは特に小麦麦芽を使っており、液体の粘度が強く感じられます。

バーレイワインとウィートワインの違い

バーレイワインは7倍ものホップを使い、濃厚で華やかな香りが特徴。熟成期間は通常のビールの6倍以上に及び、完成には高いコストがかかります。そのため、サンクトガーレンで製造されるこのビールは、他のメーカーではあまり見かけないとされています。

特徴的な熟成プロセス

サンクトガーレンの麦のワインは、通常の瓶詰めとは異なり、炭酸ガスを使用せず、酵母が自然に活動することで発生した炭酸ガスを利用しています。このため、開栓する瞬間まで発酵が続く生きたビールが完成します。

完全なる記念日ビール

毎年、ボジョレー・ヌーボーの解禁日は、酒業界において特別なイベントです。その日のビールファンは、ビアバーで「ワインに対抗できるビール」を楽しむことができるよう、サンクトガーレンはこのタイミングで「麦のワイン」を発売。また、飲み比べを楽しむために、前年のものと比較するファンも多く、価値が上がるのが魅力の一つです。