伝統と現代の融合を目指す『WASIL』
大阪府堺市は、古くから手ぬぐいや染色商品を中心にした伝統産業が息づく街です。しかし、時代の流れや新型コロナウイルスの影響で、これらの産業は厳しい環境に直面しています。そんな時、和晒という伝統技術をモダンアートに昇華させる新たな試みが始まりました。それがインテリアアートブランド『WASIL』です。
和晒とは?
和晒は、日本の伝統的な漂白技術であり、特に手ぬぐいや浴衣製造に欠かせない工程です。その名の通り、晒し木綿の特徴的な風合いを引き出す技術には、長い歴史と職人の知恵が息づいています。堺市の染色工場と晒加工場は、その技術を受け継ぎ、地域の産業としての重要な役割を果たしてきました。
新たな価値を創造する『WASIL』の誕生
5年前、堺市の伝統的な産業を支えるために立ち上げられたプロジェクトの一環として、夫々の技術を現代のライフスタイルに合わせた形で再提案することが目的でした。結果、誕生したのが『WASIL』という新しいインテリアアートブランドです。和晒の魅力をインテリアアートシーンに自然に溶け込ませることを目指しています。
そのデザインには、グラフィックシーンで活躍するデザイナーが手がけた19のバリエーションがあり、各々の技術を駆使したモダンなアート作品が揃っています。そのサイズも405×160cmから小型の56×39cmまで幅広く、どんなインテリアにも合わせやすいのが特徴です。価格帯も¥13,000~¥25,000(税別)と手に入れやすい設定となっており、専用の額装を行うことで、さらなる価値を引き出すことも可能です。
堺市の伝統を世界に発信
『WASIL』の創立者であり、代表を務める中野泰司氏は、伝統を守りつつも、時代のニーズに合わせた新しい価値を生み出すことを念頭に活動を行っています。彼の理念は、和晒の魅力を多くの人々に伝え、日常生活に取り入れてもらうことで、地域の産業を振興させることにあります。
伝統工芸を現代アートとして再構築することにより、堺市の魅力を世界に発信することを目指す『WASIL』。彼らの情熱と創造性が、伝統を新たな形で次世代へと引き継ぐことが期待されます。堺市に訪れる際は、ぜひ『WASIL』の作品を手に取って、その質感とデザインを体験してみてはいかがでしょうか。
会社概要
『WASIL』を展開するのは、株式会社三共晒です。代表の中野泰司氏が率いるこの企業は、和晒生地加工を手掛けており、地元堺市を中心に活動しています。公式サイトでは、さらに多くの情報や最新の製品をチェックすることができます。
WASIL公式サイト
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