日本語の国際的展開を深掘りする音声メディア
最近、音声教養メディア「VOOX」で新たに配信が始まった講座『世界語になった日本語』。この講座は、中国文献学者であり、日本語の専門家である山口謠司さんが世界中に広がる日本語の魅力とその歴史について語ります。山口さんは『日本語を作った男』としても知られ、第29回和辻哲郎文化賞を受賞した実績があります。そのため、彼の知見を通じて、日本語がどう発展し、浸透していったのかを知ることができます。
世界各地での日本語の足跡
音声の中では、日本語がどのようにして世界に定着したのか、その背景や事例について詳しく説明されています。例えば、「寿司」や「カラオケ」といった日本文化が海外に与えた影響や、「インバウンドの威力」についての考察もあります。また、山口さんは「将軍(SHOGUN)」や「津波(TSUNAMI)」といった言葉がどのように英語に取り入れられていったのか、そしてそれが日本文化にどのように結びついているのかを探ります。
特に興味深いのは、59313年の「津波」の記載がオックスフォード辞書に載ることに至った過程や、カラオケの誕生秘話についてのエピソードです。山口さんは日本語のローマ字表記の変化についても触れ、言語学的な見地からも日本語を紐解いています。また、公式に認められた絵文字や、フィンランド政府が制作した国公認絵文字の話題も取り上げられ、日本語が他の国の文化にどのように影響を与えているかを示しています。
VOOXの特性
VOOXは1話10分のコンパクトな形式で、全6話のシリーズ構成になっています。これにより、通勤や家事の合間に手軽に学びを深めることができます。新規のコンテンツは公開開始から2週間は無料で楽しめるため、気軽に試すことができ、多くの人にとって学びのバリアが低くなっています。現在、700話以上のさまざまなテーマのコンテンツが揃い、定期的に新しい教育的な話題が更新されています。
山口謠司さんのプロフィール
山口謠司さんは1963年に長崎県で生まれ、現在は平成国際大学の学術顧問を務めています。大東文化大学の名誉教授でもあり、中国山東大学の客員教授としても活動しています。博士号を持ち、文献学や日本語史に関する豊富な知見を有しており、ラジオパーソナリティやイラストレーター、書家としても活躍している多才な方です。また、著書には『面白くて眠れなくなる日本語学』などがあり、著作を通じでも日本語の魅力を広めています。
まとめ
この『世界語になった日本語』を通じて、日本語が持つ無限の可能性とその背景を探ることができる貴重な機会となります。日本語の多様性や文化の魅力を再発見し、さらに深く学ぶことで、あなたの視野が広がるでしょう。興味を持たれた方は、ぜひVOOXで講座を視聴してみてはいかがでしょうか。
VOOXアプリのダウンロードはこちらから。