IVRyのAIエンジニアが米国DASHで新たな知見を披露
株式会社IVRy(アイブリー)は、2025年6月10日から11日にかけて米国ニューヨークで開催されたDatadogの技術カンファレンス「DASH」にて、AIエンジニアの森谷浩幸が登壇しました。
DASHとは
DASHは、Datadogが主催する年次カンファレンスで、主にクラウドアプリケーションの監視やセキュリティに関する最新技術やベストプラクティスを学ぶことができる場です。彼のセッションでは、大規模言語モデル(LLM)を電話コミュニケーションに組み込む際のモニタリング戦略について語りました。このイベントには世界中からエンジニアやITリーダーが集まり、それぞれの知見をシェアしています。
登壇の背景
IVRyは対話型の音声AI SaaSを提供し、顧客とのコミュニケーションをよりスムーズにすることを目指しています。特に大規模言語モデルの活用は、その効率性から期待されていますが、安定した運用に向けた「オブザーバビリティ(可視化)」の確立も重要な課題です。森谷は、このセッションを通じて、IVRyの経験をもとに、信頼性と安定性の確保に向けた取り組みを共有し、業界を進展させることを目指しました。
イベント詳細
イベント名
DASH
主催
Datadog, Inc.
開催場所
ニューヨーク州
開催日時
2025年6月10日〜11日
登壇セッションタイトル
LLM Observability for Reliability and Stability: A Monitoring Strategy for Phone Communication
登壇日時
2025年6月11日(水)11:00 〜 11:40
森谷は、同セッションにて次のような点に焦点をあてました。LLM API自体は革新的な技術でありますが、応答速度の遅延や安定性の懸念といった課題も存在します。特に日本では、電話が依然として重要なコミュニケーション手段となっているため、LLMを電話に統合する際には大きなハードルが存在します。
IVRyでは、過去に5000万件を超える着信に対応した実績を持ち、LLMを電話サービスに適用した新しい手法で業務を進めています。この取り組みこそが、ユーザーにとっても、業界全体にとっても新たな価値を生むのです。
森谷のコメント
「DASHに登壇できたことは非常に貴重な経験でした。他国から多くの質問をいただき、特にDatadogのLLMオブザーバビリティを開発しているチームとの議論は、IVRyのプロダクト開発にとてもプラスになると感じています。今後も、当社がリーディングカンパニーとしてLLM関連サービスの実運用で牽引していきたいと思います。」と、森谷は意気込みを語っています。
Datadogについて
Datadogは、インフラストラクチャのモニタリングやアプリケーションのパフォーマンスを向上させるためのプラットフォームを提供しており、幅広い業界で活用されています。そのツールを通じて、企業はデジタルトランスフォーメーションやクラウド移行を効率的に進められることから、ますます注目されています。IVRyもこの流れに乗り、技術を活用して新たな価値を提案していく所存です。
IVRyとは
IVRyは、月額2,980円から利用可能な対話型音声AI SaaSで、カスタマーサポートから予約代行まで、多様な機能を搭載しています。また、数多くの企業に導入され、効果的な業務効率化が期待されています。IVRyは将来的にはAI技術をさらに多角的に応用し、人材不足やカスタマーハラスメント問題の解決に寄与することを目指します。さらなる発展のために、次世代のソリューションを展開していく予定です。