全国のセルフヘルプグループを支援するNPO「wreath」がForbesに選出
一般社団法人wreath(リース)は、兵庫県神戸市に拠点を置く団体で、セルフヘルプグループのプラットフォームを運営しています。この度、Forbes JAPANの2025年12月号に掲載される特集「ソーシャルR&Dを実装するNPO50」に選ばれました。これは、NPOの取り組みが社会の課題解決において重要な役割を果たすことを示す、名誉ある選出です。
ソーシャルR&Dとは
「ソーシャルR&D」とは、社会が直面する最も難解な課題に対して研究開発(R&D)を行い、その成果を企業や行政に還元することを意味します。これにより、非営利セクターが持つ独自の視点や知見が、政策やプロジェクトに反映され、持続可能な社会の構築に寄与することを目指しています。今回の特集では、NPOが実施する様々な活動が紹介され、中でもwreathの取り組みが脚光を浴びました。
セルフヘルプグループの重要性
セルフヘルプグループは、共通の悩みを持つ当事者たちが集まり、互いに支えあう場です。病気、障害、依存症、不登校、介護、性的マイノリティなど、多岐にわたるテーマを扱っており、参加者は自らの悩みを共有し、一緒に解決策を模索します。しかし、セルフヘルプグループに関する認知度は低く、調査によると、それを「よく知っている」と答えた人はわずか2.9%との結果が出ています。このことからも、wreathが展開する活動の重要性は非常に高いことが伺えます。
wreathの取り組み
wreathでは、セルフヘルプグループのプラットフォーム提供に加え、運営者のためのわかちあいの場や、関連情報の調査・発信も行っています。2024年4月には、プラットフォームのβ版をリリースし、これまでに438件のミーティング情報が投稿されました。参加者が利用しやすいよう、カテゴリ分けを行い、それに基づくデータ分析も進めており、視覚的に活動の成果を把握できる仕組みを整えています。
代表者からのメッセージ
代表理事の下村真代氏は、「Forbesに選出されたことは非常に光栄であり、これまで支えてくださった皆様に感謝申し上げます」とコメントしています。彼女は、セルフヘルプグループがより広く認知されることで、より多くの方が必要な助けを得られる機会が生まれることを期待しています。また、2025年10月27日には「セルフヘルプグループの認知度に関する調査報告会」を開催予定で、参加を呼びかけています。この会では、調査結果をもとにしたディスカッションが予定されています。
下村真代氏の取り組みに期待
wreathが目指すのは、どのような悩みや生きづらさを抱える人々も支えあえる社会です。今後も持続可能な社会の実現に向けて、様々な活動を通じて貢献していく意向を示しています。一般社団法人wreathの活動に関心を寄せ、さらなる情報は公式ウェブサイトを通じてアクセスすることができます。特に、セルフヘルプグループの利用を考えている方々にとって、非常に貴重なサポートとなるでしょう。
公式ウェブサイトはこちらから
まとめ
一般社団法人wreathのForbes JAPAN選出は、セルフヘルプグループの重要性を再認識させる出来事です。社会課題への取り組みとして、wreathの活動がどのように広がり、変化をもたらすか、今後の展開に注目です。