最新マイコン「Raspberry Pi® Pico 2 W」スイッチサイエンスで発売開始

Raspberry Pi社の新たな一手

2024年11月25日に発表された新製品「Raspberry Pi® Pico 2 W」が、2025年3月3日より株式会社スイッチサイエンス（東京都新宿区）で販売を開始します。この新モデルは、独自に開発された高性能なRP2350Aマイコンを搭載しており、既存のPicoシリーズと比べて抜群の性能向上が期待されています。さらに、ピンヘッダを実装した「Raspberry Pi® Pico 2 WH」も近日中に販売予定です。

高度な無線通信と強化された性能

「Raspberry Pi® Pico 2 W」には無線通信モジュールCYW43439が搭載されており、2.4 GHz Wi-FiとBluetooth 5.2をサポートしています。また、コアクロックが向上し、SRAMとオンボードフラッシュメモリも倍増しています。この製品は、強力なArmコアに加えオプションでRISC-Vコアを搭載しており、セキュリティ機能やインターフェースが大幅にアップグレードされています。

セキュリティ第一の設計

搭載されているRP2350マイコンは、Arm TrustZoneを中心としたセキュリティ設計が施されています。これには署名付きブートやキーストレージ用のアンチヒューズOTP、SHA-256アクセラレーター、ハードウェアTRNGなど、先進的なセキュリティ機能が含まれています。この新しいアプローチは、従来の「隠ぺいによるセキュリティ」とは異なり、すべてのユーザーが透明性を持って利用できる形で提供されています。

選ばれる理由

「Raspberry Pi® Pico 2 W」は、C/C++およびPythonでプログラム可能で、詳細なドキュメントも揃っています。これにより、メイカーからプロの開発者まで、広範なユーザーにとって理想的なマイコンボードとなっています。この製品の主な仕様は以下の通りです。

- CPU: デュアルArm Cortex-M33またはデュアルRISC-V Hazard3プロセッサ（動作周波数150 MHz）
- メモリ: 520 KBオンチップSRAM、4 MBオンボードQSPIフラッシュ
- 無線モジュール: CYW43439（2.4 GHz 802.11n Wi-Fi / Bluetooth 5.2）
- インターフェース: 26 x GPIOピン（ADC対応の4ピン含む）、USB Micro-B、デバッグピン（SWD）
- ペリフェラル: 2 x UART、2 x SPIコントローラ、2 x I2Cコントローラ、16 x PWMチャンネル、1 x USB 1.1コントローラ
- 動作電圧: 1.8〜5.5 V DC
- 動作温度範囲: -20℃〜+85℃
- 寸法: 21 mm x 51 mm
- 製品寿命: 2040年1月まで供給可能

購入情報

「Raspberry Pi® Pico 2 W」は、スイッチサイエンスのウェブショップで販売されています。価格は1,452円（税込）で、詳細は下記のリンクからご確認ください。
購入ページ: Raspberry Pi Pico 2 W

また、ピンヘッダを実装した「Raspberry Pi® Pico 2 WH」の価格は未定ですが、同じくスイッチサイエンスでの販売準備が進められています。興味のある方はぜひ情報をチェックしてみてください。

スイッチサイエンスとは

テクノロジーをもっと身近なものにすることを目指すスイッチサイエンスは、電子工作用品の取り扱いやSTEM教育向け教材の提供など、多岐にわたる事業を展開しています。Raspberry Piの国内認定リセラーやM5Stackの総代理店としても知られており、さらに多くのユーザーに便利で楽しい電子工作の世界を広げています。