新たなサービスで診療所の業務効率化
株式会社メディヴァが診療所向けに提供する新しいサービスが、4月からスタートします。このサービスは、「外来データ提出加算 算定導入サービス」と名付けられ、特に外来データ提出加算に必要な「外来様式1」、通称「FF1ファイル」の作成を効率化するために設計されています。
背景にある医療報酬の改定
医療現場では、令和6年度の診療報酬改定により、生活習慣病が「特定疾患療養管理料」から外され、新たな「生活習慣病管理料Ⅱ」が設立されました。この変化は内科系診療所にとって悪影響を及ぼし、経営が厳しくなっています。特に「外来データ提出加算」は今の医療政策において重要視されており、医療機関が特定のデータを作成し提出することで、50点の加算が得られる仕組みです。しかし、実際にはデータ作成が非常に手間と時間がかかってしまい、多くの診療所では手掛けることができないのが現状です。
メディヴァの支援サービス内容
メディヴァはこの課題を解決すべく、外来データ提出加算を算定するための支援を行います。具体的には、外来データ提出加算のプロセスを理解し、それに応じたFF1作成ツールを選定し、システムを導入するための準備を多方向から行います。これにより、多くの工数をかけなければならなかった診療所が、メディヴァの支援を受けることで工数を約5分の1に削減できる可能性があります。具体的には、月300名の生活習慣病患者を抱える診療所での実績に基づいています。
サポート内容の詳細
- - 初回試行データ作成・提出を支援(オンライン対応可能)
- - 必要なツールの導入と設定を行う
- - ツールの使い方を説明し、マニュアルを配布
- - スケジュール管理を行う
- - 検査会社との調整を含むサポートを提供
レイヤードとの連携
このサービスの提供にあたり、株式会社レイヤードとのコラボレーションも見逃せません。レイヤードが提供する患者管理システム「Kakarite」は、外来データ提出加算のためのデータ作成機能が新たに搭載されています。従来の方法では1人の患者に対して15分以上かかっていたデータ作成が、Kakariteを利用することで大幅に短縮されます。このように技術の力を活用することで、より効率的に業務を進めることができるようになります。今後は、両社によるセミナーも開催予定で、診療所への支援を強化していく方針です。
株式会社メディヴァとレイヤードの概要
株式会社メディヴァは東京都に本社を置き、医療・介護のコンサルティングを専門とする企業です。医療機関や介護事業所の経営支援、運営支援を行い、特に患者視点のミッションを掲げています。コロナ禍においても、オンライン診療などの新しい医療体制の構築を支援しています。
株式会社レイヤードは福岡市に本拠を置く企業で、医療DXの推進に取り組んでいます。「医療をもっと、わかりやすく」というパーパスを持ち、さまざまな医療関連のSaaSプロダクトを提供しており、全国の診療所で採用されています。
まとめ
メディヴァの新サービスは、診療所が抱えるデータ作成の負担を軽減し、業務効率化を推し進める重要な一歩です。生活習慣病管理の新たな加算制度に対する対応を強化し、医療機関の安定経営を支援する取り組みは、今後も注目を集めることでしょう。
お問い合わせ
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[email protected](担当:富川、浅野、林)