渋谷区とスケッターの連携協定
東京都渋谷区と、地域介護・福祉分野に特化したボランティアプラットフォーム「スケッター」を運営する株式会社プラスロボが新たに連携協定を結びました。この協力を通じて、介護人材の獲得と育成を進め、地域の福祉活動を活性化しようという試みです。
介護人材の確保と裾野拡大
本協定によれば、渋谷区内の介護事業所は2024年3月末まで「スケッター」のサービスを無償で利用できるようになります。このことにより、地域住民だけでなく、渋谷区と提携している大学の学生も対象にサービス登録が呼びかけられ、介護の担い手を広げる新しい仕組みが誕生します。渋谷区長の長谷部健氏とスケッターの代表、鈴木亮平氏の両者がこのプロジェクトに強い期待を寄せています。
「スケッター」とは
「スケッター」は2019年に立ち上げられたプラットフォームで、地域住民が福祉活動に関与しやすくするための道具です。特に注目すべきは、未経験者や資格がない人々でも参加できる点です。これにより、多くの人々が自分の時間を地域の福祉に活かすことができるのです。
実際、登録者の約70%は介護福祉の経験がない異業種からの参入者です。「地域の役に立ちたい」というマインドを持つ人々が集まることで、各業界とのつながりが広がり続けています。学生や若年層だけでなく、高齢者も参加しており、世代を超えた活躍が見られます。事業者側でも、このような潜在的な関心を持つ市民を巻き込むことが鍵となります。
提携する大学への呼びかけ
スケッターでは、大学との関係構築も進めており、学生が実習やボランティアとして参加することで、まだ福祉に関わったことのない若い世代に新たな選択肢を提供します。これは、大学生が地域に貢献しながら実践的な経験を積む良い機会です。
各地との連携拡大
「スケッター」はただ渋谷区だけに留まらず、全国各地でさまざまな自治体と連携を進めています。すでに北海道北見市や東京都中野区、さらには福岡県など、幅広い地域で「スケッター」の活動が展開中です。
まとめ
このように、渋谷区とスケッターの連携は地域の介護人材を確保するための重要な第一歩となるでしょう。多様な世代と職業の人々が集まり、地域福祉を支えていく姿が期待されます。今後の展開に注目が集まる中、私たちもこの利用促進に協力し、地域社会を盛り上げる一助となっていきたいものです。