ダイキチカバーオール、外国人向け新プランを導入
日本での労働力不足が深刻な問題となる中、清掃フランチャイズ事業を展開する株式会社ダイキチは、新たに外国人向けの「ドリームスタートプラン」と「ゼロスタートプラン」を発表しました。このプランは、在留外国人が安定した収入を得られ、清掃業界でのキャリアを築くための新しいチャンスを提供することを目的としています。
背景にある労働力不足問題
日本では、2030年に640万人、2035年には760万人と予測される人手不足の解消が急務です。対照的に、外国人労働者の数は年々増加しており、2023年には205万人、2035年には377万人に達すると見込まれています。しかし、現実には外国人労働者の平均賃金は24.2万円で、全体の平均賃金33万円と比較して26%も低い水準にあります。この状況に対抗するため、ダイキチは新しいプランの導入に踏み切りました。
新プラン「ドリームスタートプラン」と「ゼロスタートプラン」
ドリームスタートプラン
- - 初期費用: 250万円
- - 売上最低保証金額: 70万円
ゼロスタートプラン
- - 初期費用: 0円(加盟後6ヶ月で30万円)
- - 売上最低保証金額: 70万円
この2つのプランは、自己資金に不安を感じる外国人がフランチャイズに挑戦できるように設計されており、加盟後はFC本部スタッフが営業や集客を代行するため、清掃業務に専念できます。
ダイキチとYOLO JAPANの共同取り組み
ダイキチは、在留外国人のライフサポートを行うYOLO JAPANと提携し、このプランを実現しました。YOLO JAPANが運営する「ヨロワーク」は、32万人以上の外国人が登録するメディアであり、このネットワークを活用して、企業の労働力不足と外国人のキャリアアップを同時に解決するためのサービスを提供しています。
参加条件と今後の展望
新プランへの参加条件は、日本の永住権を持ち、普通自動車免許を所有し、日本語でのコミュニケーションが可能な方に限られます。ダイキチの代表者は、外国人労働者がスムーズに日本で働ける環境を整えたいと語り、今後はさらなる外国人の参加を目指す計画をしています。
加盟者の声
第一号となった加盟者の金さんは、初めは不安があったものの、安全なサポートを受けながら仕事に取り組んでおり、効率を重視することでやりがいを感じています。彼は「頑張った分だけ成果が出るのがフランチャイズの魅力」と実感しており、今後もスキルを高めていく意向を示しています。
最後に
株式会社ダイキチの新プランは、外国人のキャリア形成や収入向上を促進し、多文化共生社会の実現にも貢献することを目指しています。日本の清掃業界に新しい風を吹き込み、より多くの外国人が安心して働ける場を提供することで、日本国内の労働力不足解消にも寄与できることを期待しています。