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多摩美術大学が開設する新しい大学院専攻の魅力

多摩美術大学は、2026年4月に上野毛キャンパスに新たな大学院課程「統合デザイン専攻（School of Integrated Design）」を設置します。この新専攻は、複雑化する現代社会で必要とされるデザインの力を通じて、社会の豊かさや美しさを探求することを目指しています。

教育の目標と特徴

統合デザイン専攻では、単なるデザイン技術の習得にとどまらず、社会的な秩序や人間の知性、創造性を結びつけた新たな価値の創出を目指します。具体的には、以下の三つの要素を有機的に組み合わせた教育アプローチが特徴です。

1. 研究

本専攻の教育の核は研究です。学生は独自のテーマを深く掘り下げることが求められます。感覚と表現に関する能力を論理的かつ体系的に育成し、理論に偏らない美しい表現方法を見つけ出します。また、自ら問題を見出し、答えのない問題に挑むための思考力と構想力を養うことが重視されています。

2. 実践

SIDの実践教育の中心は「X STUDIO」です。このスタジオは企業や地域社会との連携を通じて、実践的なデザインプロジェクトを実施します。学生は、専門分野を超えた知識を身につけ、社会への提案を実現する経験を通じて、新しい価値を創造します。X STUDIOでは、意欲ある企業や団体からの協働提案を歓迎し、共に創造的なプロジェクトに取り組むことが期待されています。

3. 批評

多様な視点からの批評力を育成するため、生活を取り巻く様々な事象をデザインの対象として捉えます。対話型の実習やケーススタディを通じて、実際の設計につなげる力を養い、創造性を引き出すことが目的です。

教員陣について

多摩美術大学の統合デザイン専攻には、多様なバックグラウンドと高い専門性を持つ教員が揃っています。プロダクトデザイナーやアートディレクター、インターフェースデザイナーなど、多角的な視点で学生を指導します。特に、理論や効率に頼るのではなく、美的感性や創造的思考を重視した教育方針が特徴です。

教員の一部紹介

• - 長崎綱雄: プロダクトデザイナー
• - 佐々木千穂: エスノグラフィックデザイナー
• - 佐野研二郎: アートディレクター
• - 柴田文江: プロダクトデザイナー

など、多彩な専門家が揃い、学生を全方位からサポートします。

入学情報

入学定員は8名で、すでにデザインやクリエイティブ業界に従事している社会人や実務経験者も歓迎しています。出願は2025年12月1日から8日まで可能で、選考では書類選考と面接を通じて行われます。

基本情報

• - 学位: 修士（芸術）
• - 入学金: 200,000円（本学出身者は不要）
• - 学費: 年間1,559,000円

結びに

多摩美術大学の新しい統合デザイン専攻は、未来のデザイナーに求められる複合的な能力を育成します。この新専攻に興味がある方は、ぜひ公式ホームページをチェックしてみてください。デザインの力で社会を変革する次世代のリーダーたちが、ここから羽ばたくことを期待しています。

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