茨城県城里町で迎える初もも収穫、地元の魅力を引き出す新しい試み

茨城県城里町で初のもも収穫がスタート

日本農業が展開する新しい農業モデルが、茨城県城里町で初もも収穫を迎えました。この収穫イベントは、地元の魅力を発信し、地域活性化を目的としています。2024年に開園した圃場で、約300kgのももが収穫され、県内の量販店や温泉施設を通じて販売されます。地産地消の理念に基づき、地域の特産品としてのももを広く知ってもらうこの試みに期待が寄せられています。

ジャパンフルーツの新しい取り組み

このプロジェクトは、日本農業の子会社、ジャパンフルーツ株式会社によって運営されています。彼らは2024年2月から、茨城県城里町にて新しい省力樹形「V字仕立て」を導入し、ももとなしの栽培を開始しました。この方法は、農作業の効率を大幅に向上させるものであり、職人の負担を軽減することを目的としています。

2025年には新たに5,900本の苗木を定植し、圃場面積を約4.7haに拡大します。その中には約2.75haに及ぶももが含まれており、育成は着実に進展しています。2025年の収穫期には、あかつきや川中島白桃といった人気の品種が収穫される見込みです。

成長するもも生産

目標としている収穫量は、3年後には年間100トンに達する予定です。この目標は、2020年の茨城県全体のもも収穫量96トンを上回るもので、県内の半数以上を占める規模になるとされています。今季のももは国内市場での販売が主ですが、将来的には海外への輸出も視野に入れています。

V字仕立ての利点

V字仕立ての樹形は、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構との共同研究に基づいており、作業効率を高めるための新たな栽培方法です。主枝を誘引することで、樹形が整った状態になり、作業姿勢が楽になるため、機械化の導入も進むことが期待されます。定植から短期間で収穫が可能となるため、成長が早く、持続的な生産の実現が見込まれます。

今後の展望と地域の活性化

この取り組みは、ただの農業ではなく、地域の活性化にもつながるものです。地元の散発的なもも販売だけでなく、農業技術の向上を通じた雇用創出など、経済的な波及効果も期待されています。日本農業は、持続可能な産業を築くことで、未来の農業に新たな可能性を見出しています。

ジャパンフルーツが提供する美味しいももは、地元住民や観光客を魅了し、茨城県城里町を新たな農業の拠点として確立する手助けとなることでしょう。これからの成長が楽しみです。