横浜市初の高層木造賃貸住宅、脱炭素社会を目指す新プロジェクト
横浜市住宅供給公社は、地域の持続可能性を高めるため、初の高層木造賃貸住宅プロジェクト「市ケ尾マンションプロジェクト」を発表しました。このプロジェクトは、新技術「P&UA構法」を採用し、2028年1月に竣工予定です。何より注目される点は、脱炭素化に寄与する省エネ性能の高さです。
「市ケ尾マンションプロジェクト」の概要
本マンションは、横浜市青葉区市ケ尾町に位置し、東急田園都市線「市が尾」駅から徒歩3分という好立地にあります。敷地面積617.00m²、長い延床面積1,510.70m²を確保し、29戸の賃貸住宅を提供します。技術面においては、国産スギやヒノキを使用した木構造に加え、1階下屋部分で在来工法を取り入れることで、シンプルながらも高い機能性を実現しています。
地域コミュニティとの連携
本プロジェクトでは、単なる住宅の供給を超え、地域コミュニティの育成や子育て支援にも力を入れています。駅前広場を望む設計を生かし、住民同士の交流の促進に努める予定です。具体的には、定期的なイベント開催や情報発信を通じて、地域全体のコミュニティ支援を目指します。
脱炭素化の要素
住宅の省エネ性能は「ZEH-M Oriented水準」を満たし、屋根には太陽光発電パネルを設置するとしており、再生可能エネルギーの活用を図ります。外観デザインも木質感のあるデザインで、地域の環境に配慮した取り組みとなっています。
多目的スペースの創設
地域の子育て層に特に支持されることを目指し、多目的スペースを設け、住民同士の交流を促進します。このスペースは、子どもへの配慮を念頭に置いた設計で、対面キッチンを採用。さらに、間取りは可変性のある設計になっており、家族のライフスタイルに応じて柔軟に対応できるよう配慮されています。
継続的な啓発活動
新しい建物の竣工後も、継続的に木造建築に対する理解を深めるためのイベントを開催することが計画されています。地域住民や関心のある方々を対象に、見学会や内覧会を実施し、脱炭素社会へのシフトを促進していく方針です。
結論
横浜市のこの新しい試みは、地域の持続可能な発展と住民の生活向上に寄与するものです。2028年の竣工を楽しみにしつつ、本プロジェクトがどのように地域を変えていくか期待が高まります。