株式会社RYODENとCoolAutomation Japan合同会社、空調分野の新たなステップ
株式会社RYODENはこのたび、CoolAutomation Ltd.の日本法人であるCoolAutomation Japan合同会社と代理店契約を締結しました。この契約は、2025年6月30日をもって効力を発し、空調コントローラーに関する製品の販売及びエンジニアリングサービスを通じて、空調設備の統合管理およびデータ活用によるエネルギーの最適化を支援するものです。
日本市場におけるニーズの高まり
近年、カーボンニュートラルを実現するための取り組みが進行する中で、特にエネルギー消費の大きな割合を占める空調設備に対する効率的な制御の必要性が増しています。オフィスビルや工場におけるエネルギー消費のうち、約50%が空調によるものであるため、これを最適化する技術やシステムの導入が喫緊の課題とされています。
しかしながら、日本の空調業界は独自の仕様に依存しているため、設備全体の統合管理が難しいとされています。そこで、CoolAutomation社が提供するメーカーを問わず対応可能な空調コントローラーが注目されます。
CoolAutomation製品の特長
CoolAutomation社は、すでに世界中で10,000社以上にその製品が採用され、50,000箇所以上に導入されています。主な製品には、次のようなものがあります。
- - CoolMasterシリーズ: この集中コントローラーは、上位システムとの接続・統合を可能にし、データ取得まで対応しています。対応プロトコルとして、BACnet、Modbus、KNXの三つに対応することが可能です。
- - CoolPlug & CooLinkHub: 複数のシステムを1:1で接続することができる柔軟性を持ち、施工も簡略化できるワイヤレスモデルも存在します。
これにより、空調と他のビル設備を自由に連携させることが可能となり、エネルギー効率の向上が期待されます。
代表者のコメント
CoolAutomation Japan合同会社の代表、横山大樹氏は、日本の空調業界が独自の仕様に閉じ込められており、海外に比べて進展が遅れていることを指摘しました。今回の契約を通じて、空調設備のオープン化を進め、スマートビル化を実現していく意義を強調しています。RYODENのエンジニアリング力とCoolAutomation社の技術を組み合わせることで、新しいソリューションを提供する準備が整ったと語っています。
RYODENの事業部長、笠野直材氏も、EMSやBMSの導入が企業のCO2削減やエネルギーコストの削減に寄与するとし、今後の市場における役割の重要性を示唆しました。
未来に向けた取り組み
この契約により、RYODENはCoolAutomation社の製品を駆使して、日本におけるさまざまな空調メーカーのインテグレーションを推進し、お客様の空調機器の価値を高めていく考えです。今後、さらなる発展を見込むこの分野での協力を基盤に、持続可能な未来を見据えた新しいエネルギーマネジメントの道を切り開くことが期待されています。
RYODENはその企業理念のもと、未来を共創する「エクセレントカンパニー」を目指しており、これからも新しい技術とイノベーションを通じて価値を提供し続けます。