人的資本の新基準
2025-08-04 11:03:08

人的資本の新たな指標『ISO/FDIS 30414』英・日対訳版が登場

新たな人的資本指標『ISO/FDIS 30414』の登場



一般財団法人日本規格協会が、2025年7月24日に発行する『ISO/FDIS 30414:2025 人材マネジメント―人的資本のレポート及び開示の要求事項及び推奨事項』の英・日対訳版が注目を集めています。この規格は、近年の企業に必要とされている人的資本情報の開示に関する重要なガイドラインを提供します。

人的資本って何?



人的資本とは、従業員を資本の一部として捉える考え方です。具体的には、従業員がもっているスキル、知識、能力、資格などの要素を指します。企業がこの人的資本に投資することで、生産性が向上し、ひいては経済全体に寄与することが期待されています。

ESG投資の重要性



最近の投資トレンドには、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資が含まれています。これにより、企業が環境や社会に与える影響に注目し、持続可能な成長を目指す投資先への資金投入が増加しています。特に「社会」に関連する人材の重要性が高まっており、企業はこの部分を強化することで投資家の信頼を得ることができるのです。

なぜ『ISO 30414』が注目されるのか



2020年、米国証券取引委員会(SEC)が上場企業に対し、人的資本の情報開示を義務化しました。この動きがきっかけとなり、日本でも人的資本の開示に関する関心が高まっています。そのため、『ISO 30414』は企業にとって何が求められるのかを明確にする重要なツールとなります。

FDISの内容について



本規格は、職場における人権やヒューマンガバナンス、マテリアリティの原則に基づき、具体的な要求指標と推奨指標を提示します。また、人的資本データのプライバシー、収集方法、測定、分析、及びレポートに関する一貫性についても指針を示しています。

購入情報



この英・日対訳版は、A4判・148ページで税込価格は55,154円です。規格の内容や購入方法については、日本規格協会のウェブサイトで詳細が確認できます。なお、規格類は価格が変更される場合があるため、ご注意ください。お求めのお客様は、カスタマーサービス部の販売サービスチームにお問い合わせください。

日本規格協会について



1945年に設立された一般財団法人日本規格協会は、標準化と管理技術の向上を目指し、多岐にわたるサービスを提供しています。JISや国際規格、各種マネジメントシステムの審査登録など、質の高いサービスを通じて企業の成長をサポートしています。

この新たな規格は、人的資本の重要性を再認識させるものであり、企業や投資家の今後において大きな影響を与えることでしょう。


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会社情報

会社名
一般財団法人日本規格協会
住所
東京都港区三田3-11-28三田Avanti
電話番号

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