KDDIとジャパンハートの革新的な寄付の形「こころの花束」
近年、企業の社会的責任(CSR)が大切にされる中、KDDI株式会社と特定非営利活動法人ジャパンハートが手を組み、新たな寄付のスタイル「こころの花束」を継続することになりました。この取り組みは、災害医療支援活動につながる重要な一歩です。
「こころの花束」とは?
「こころの花束」は、企業が周年事業や人事異動などのお祝いの際に、贈るお花や電報、品物の代わりに寄付を行う仕組みです。このシステムによって、贈り手は花の輸送や管理、さらに廃棄にかかる手間を減らすことができ、その結果、地球に優しい選択が生まれます。
この取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)12(責任ある生産と消費)や13(気候変動対策)の達成にも寄与します。実際、このモデルが導入されることで多くの企業が地球環境への影響を減少させる取り組みを行えるようになります。
取り組みの背景と成果
KDDIは、2023年4月の人事異動時に「こころの花束」を初めて導入し、寄付総額は約650万円に達しました。この成功を受けて、KDDIは10月の人事異動から引き続き「こころの花束」を実施することを決定しました。寄付は、ジャパンハートが手がける国内の災害医療支援や対策事業に活用され、実際に、被災地での支援活動に結びついています。
ジャパンハートの役割
ジャパンハートは、日本発祥で国際的な医療支援を行うNGOであり、災害時の迅速な医療支援が強みです。この支援は、発災直後の短期的な対応にとどまらず、長期的な支援を行うことができます。特に能登半島地震などのケースでは、地域での心のケアに至るまで継続的な活動を展開しています。
KDDIの思い
KDDIのサステナビリティ経営推進本部長、矢野絹子氏は、次のように述べています。「お取引先の皆さまからの寄付を通じて、祝意を災害医療支援に転換できるこの取り組みを大変意義深いと考えています。今後もジャパンハートとAS社会課題の解決に努めていきます。」
これまでもKDDIは、2020年から新型コロナウイルスの影響を受けて、さまざまな社会貢献活動を行ってきましたが、今回の「こころの花束」プロジェクトは、その一環といえるでしょう。
まとめ
「こころの花束」の取り組みは、寄付を通じて企業のCSR活動を充実させ、同時に持続可能な社会の実現に向けた一歩を象徴しています。今後も多くの企業がこのような形で社会に貢献できることが期待されます。