木造ビル全国普及へ向けた新たな挑戦が始まる!
日本国内での木造建築の進展が期待される中、AQ Groupが主導する「中大規模木造建築 共創〈ともつく〉ネットワーク」、通称「ともつくネット」が設立され、公に発表されました。これは純木造のオフィスビル、マンション、大型倉庫などの建築を手掛ける組織で、全国各地にランドマークとなる木造建築物を普及するための一大プロジェクトです。
背景と目的
木造建築は日本の伝統文化を反映した建て方で、環境にも優しい素材として注目されています。しかし、実際には日本国内の中大規模木造建築の実践例は限られています。それは主に耐震性や耐火性、遮音性、さらには施工費用など、多くの技術的なハードルが存在しているためです。AQ Groupは、この課題を解決し、地域の建設企業と共に木造建築を推進することを目指しています。
ともつくネットの三つの価値
「ともつくネット」は、加盟企業に対して3つの主要な価値を提供します。まず一つ目は、"AQ木のみ構法"を中心とした高度な技術。これは柱や壁、梁などの主要な構造部を全て木材で構成し、鉄やコンクリートを一切使用しない純木造を実現しています。これにより、低コストで短期間での施工が可能になり、木造建築の普及が進むことが期待されます。
二つ目は、加盟企業同士が技術や知見を共有することで自らのレベルを引き上げ合うための「場」です。これにより、地域のゼネコンや工務店が抱える技術的な課題を解決し、木造建築に対する取り組みが加速します。
三つ目は、経営に関する知識を学び合う機会です。木造建築の技術だけでなく、それをビジネスとしてどう活かすかを学ぶことで、加盟企業がより競争力のある事業を展開できるようサポートします。
成功へ向けた構想
AQ Groupは2024年には「フォレストビルダーズ」を結成し、日本最大級の木造建築集団を目指しています。これにより、全国47都道府県において木造建築の着実な普及を進めていく計画です。すでに、長野県や神奈川県の地元建築企業が参加しており、木造建築の新たなランドマークとなる物件の計画も進行中です。
記者発表会では、「ともつくネット」に加盟した第1号の企業として長野県の池田建設株式会社が紹介されました。彼らは2026年秋に純木造の5階建て複合ビルを計画しています。このプロジェクトは地域に根ざした企業が木造建築によって地域の景観を変える可能性を示しています。
今後の展望
ジョインした企業やプロジェクトが増えることで、木造建築が普及していく未来が期待されます。「ともつくネット」を通じ、多くの地域がその恩恵を受けることになるでしょう。AQ Groupは、日本の木造建築の未来を築くため、地域企業と手を取り合い、共に新たな挑戦を続けていく意欲に満ちています。これからの展開に目が離せません。