「ちきゅう」が東北沖へ
2024-07-04 16:22:28

深海探査船「ちきゅう」が再び東北沖へ!地震の謎に迫る特別企画が日本科学未来館で開催

深海探査船「ちきゅう」が再び東北沖へ!地震の謎に迫る特別企画が日本科学未来館で開催



日本科学未来館では、研究開発の最前線を伝えるシリーズ企画「Mirai can NOW」の第7弾として、特別企画「地震のほしをさぐる ―地球深部探査船「ちきゅう」再び東北沖7,000mの深部へ!」を開催します。本企画は、2024年8月1日(木)から9月9日(月)まで開催され、地震のメカニズム解明に貢献する探査船「ちきゅう」にスポットを当てています。

「ちきゅう」は、世界最高レベルの科学掘削能力を持つ探査船として知られています。海底を掘り進めることで、堆積物や岩石などの地質試料を採取し、地球内部の構造や活動を研究する重要な役割を担っています。本企画では、「ちきゅう」の特徴や能力を、実物や模型を通して分かりやすく紹介します。

特に注目すべきは、東北地方太平洋沖地震の震源域での掘削調査で得られた研究成果です。2011年の震災発生からわずか3日後には、海洋研究開発機構(JAMSTEC)は「ちきゅう」による緊急調査を開始し、地震発生のメカニズム解明に貢献してきました。本企画では、この貴重な調査結果に加えて、今年9月から開始される新たな研究航海についても詳しく紹介します。

会場には、「ちきゅう」の100分の1スケールの模型や、海底掘削ツールの先端部分である「ドリルビット」の実物が展示されます。さらに、船底のプロペラ推進器「アジマススラスタ」の実物大グラフィックも展示され、その巨大さを実感できます。また、フォトブースも設置され、「ちきゅう」のクルーになりきって記念撮影を楽しむことができます。

会場内と常設展示フロアを巡るワークシートも用意されており、海洋科学掘削だけでなく、人工衛星や惑星探査など、さまざまな「地球・宇宙をさぐる科学技術」について学ぶことができます。

期間中の8月31日(土)には、東北地方太平洋沖地震の研究に携わってきた研究者や、新たな掘削調査に挑むメンバーを招いて、イベントを開催します。来場者と一緒に、深海探査の未来に向けて応援メッセージを送る予定です。

本企画は、地震のメカニズムや地球深部探査への理解を深めると同時に、研究者たちの挑戦と未来への展望を共有する貴重な機会となります。ぜひ、日本科学未来館へ足を運び、「ちきゅう」の壮大な探査の世界に触れてみてください。


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