freee会計のOCR機能が生まれ変わる
日本のクラウド会計ソフト「freee」を提供するフリー株式会社が今冬、同社の会計サービスに新しいOCR機能を導入することを発表しました。この新機能はfreee認定アドバイザーのみが先行して利用でき、生成AIを活用して精度と利便性の向上を図ります。これまでにもfreee会計では機械学習を利用したOCRが導入されていましたが、今後はさらに高精度な処理が可能になるとのことです。
高精度モードの実装
今回のアップデートはfreee認定アドバイザーから寄せられた要望に応えたもので、特にOCRの精度向上が求められていました。そこで、freeeは独自の生成AIを駆使して新たな高精度モードを実装します。この機能により、法人・個人を問わず、領収書の処理が簡略化され、記帳効率が飛躍的に向上します。
具体的には、日付や税区分、金額、インボイス番号などの情報がより正確に読み取れるようになります。さらに、OCR作業が完了するまでの時間も短縮されるため、業務効率化に貢献することが期待されています。
生成AIによる性能比較
開発過程で、複数の生成AIソリューションとfreee独自の生成AIの性能比較を行ったところ、freeeのAIが各項目において好成績を収めたことがわかりました。概ね作業時間は通常の1/3に短縮されることが確認されています。このようなデータは、freeeの会計サービスが市場で競争力を持ち続けるための重要な要素となるでしょう。
将来的な展望
初回はfreee認定アドバイザーのみに提供される予定ですが、将来的には全てのfreee会計ユーザーがこの便利な新機能を利用できるようになる計画です。これにより、より多くのユーザーがfreeeを通じて業務の効率化を図り、時間とリソースを節約できることが期待されます。
フリー株式会社について
フリー株式会社は、2012年に設立され、東京都品川区に本社を構えています。CEOの佐々木大輔氏が率いる同社は、「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションのもと、経営者が自由に経営できる統合型経営プラットフォームを目指しています。日本発のSaaS型クラウドサービスとして、パートナーや金融機関との連携を強化し、ユーザーに対して「マジ価値」を提供することに注力しています。
今後のアップデートにより、会計業務がさらにスムーズに進むことが期待されるfreee会計。領収書の取り扱いがこれまで以上に簡単になるこの新機能に多くの期待が寄せられています。