大和ハウス工業株式会社(以下、大和ハウス)は、2023年においてもCDPの「サプライヤーエンゲージメント評価」で最高評価を受け、これに6年連続で選定されたことが発表されました。これは、同社が環境に力を入れる企業として、その取り組みが高く評価されている証拠です。
環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」
大和ハウスは、2055年の創業100周年を目指した環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」を掲げています。このビジョンの中で、グループ全体で環境負荷「ゼロ」を実現するため、継続的に取り組んでいます。特に「気候変動の緩和と適応」というテーマに力を入れており、バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量の削減を目指しています。
SBT認定による温室効果ガス削減目標の設定
大和ハウスは、国際イニシアチブのSBT(Science-Based Targets)から2018年に認定を受けており、事業活動や商品使用における温室効果ガスの削減を目指しています。この認定を取得することで、サプライチェーン全体における削減目標を設定することができました。これにより、より多くの企業が同社の取り組みに参加しやすくなり、全体としての環境負荷の軽減が進んでいます。
サプライヤーとの協働による取り組み
同社では、サプライヤーとの連携を強化し、温室効果ガスの排出量を削減するためのさまざまな施策を実施しています。2018年度から本格化した取り組みでは、主要サプライヤーの90%以上がSBT水準の削減目標を設定することを目指しているのです。特に「脱炭素ワーキンググループ」や「脱炭素ダイアログ」などのプログラムを通じた議論で、環境問題に関する意識を高めています。
新たに2023年度では、サプライヤーに求める温室効果ガスの削減目標を「2℃水準」から「WB2℃水準」へ引き上げ、より高い目標達成へ向けた協働を進めているそうです。
CDP評価の意義
CDP(Carbon Disclosure Project)は、2000年に英国で設立された国際的な非営利団体であり、企業に対して環境情報の開示を促しています。その中で「サプライヤーエンゲージメント評価」は、企業がサプライヤーと共同での気候変動対策をどのように行っているかを評価するものであり、世界中の企業がこの評価に参加しています。大和ハウスのように優れた取り組みを行っている企業が「サプライヤーエンゲージメント・リーダー」として選定されることは、その企業の責任を果たす姿勢を示しています。
未来への貢献
大和ハウスは、今後も脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進していく意向を示しており、調達や事業活動、商品やサービスの3つの領域での戦略をサプライヤーと共に進めていく方針です。環境問題への取り組ちは、企業の持続可能な成長には欠かせない要素であり、今後の成果が期待されます。
大和ハウスの活動が皆さんにとって共感を呼び起こし、他企業への影響を与えられるような存在となることを願っています。