70MPa高圧油圧機器の新たな挑戦
福岡県筑後市の株式会社ROCKY-ICHIMARUは、すべての70MPa高圧油圧機器において、食品機械用作動油が問題なく使えることを確認しました。これにより、作動油の選択肢が広がるだけでなく、安全性と効率の面でも高い水準を実現しています。
高圧油圧機器の重要性
70MPaの高圧油圧機器は、ニッチな市場に位置するものの、社会に欠かせない存在として重要な役割を担っています。近年、SDGs(持続可能な開発目標)の関連ニーズや作業者の安全を重視する声が高まる中、ROCKY-ICHIMARUは市場の期待に応えるために、食品機械用作動油の選定を進めました。10万回に及ぶ作動試験も実施し、その性能に問題がないことを確認しています。
用いた作動油の特徴
具体的には、村松石油株式会社のバーレルハイドロイックオイルFG-32が使われました。このオイルは、アメリカ食品医薬品局(FDA)および国際衛生科学財団(NSF)に登録されており、安全性が高い原材料から製造されています。さらに、NSFによるH1認証を受けているため、万が一食品に混入しても健康を脅かすリスクは極めて低いとされています。
このオイルは、耐熱性や耐酸化性に優れ、長期間安定した性能を発揮します。また、蒸発減量が少ないため、清潔な作業環境を維持できる点も大きな利点です。FG-46については消防法上、非危険物と類されており、取り扱いやすさも特長です。
活用事例と展望
この新たに対応した高圧油圧機器は、酒や醤油、豆腐の原材料である米や大豆を分利させる絞り機や、エゴマやツバキといった植物油を抽出する圧搾機、大型カッターや食品包装・充填機械など、さまざまな食品加工現場で活用されています。
限られたニッチ市場では、選択肢の不足が懸念されることが多いですが、ROCKY-ICHIMARUは今後もお客様の多様なニーズに応えるため、開発や改良を進め、製品ラインナップを拡充していく所存です。これにより、さらなる成長と市場の期待に応える製品が生まれることを期待しています。
お問い合わせ
株式会社ROCKY-ICHIMARUは、福岡県筑後市に本社を置き、地域と連携した製品開発に取り組んでいます。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。