若手社員が生み出したアートで彩る新客室「縁」の魅力とは
株式会社ARTHが高知県に展開する宿泊施設「TheMana Village (ザマナ ヴィレッジ)」に、新たにプロデュースされた客室「縁」が登場しました。この客室は、若手社員たちが主体的に立ち上げたプロジェクトの成果であり、地域の魅力を発信する新たな舞台となっています。
若手社員による挑戦
「縁」という客室名には、人と人、人と地域、アートをつなぐスペースへの願いが込められています。このプロジェクトを任されたのは、入社2年目の山川綾菜さんと倉茂美佳さん、インターン生の西村梨里さん。彼女たちは「お客様に特別な体験を提供したい」との強い想いからプロジェクトをスタートしました。
倉茂さんは、「最初のコンセプト決めがとても難しかった」と振り返ります。過去の社員研修で印象に残ったアートホテルの雰囲気が頭に残っていたと言い、地域のものづくりの魅力を旅行者に伝えたいと考え、アート作品をディスプレイする部屋のアイデアが浮かんだそうです。
客室のリニューアル
新客室は、元々は古く狭かった2室を連結し、何度も打ち合わせを重ねることで生まれました。特に印象深かったのは、アーティストとの交流です。高知県出身のアーティスト、田中愛子さんの繊細で美しい植物モチーフの作品に出会い、彼女に客室に作品を飾ることをお願いすることを決意しました。
田中さんは、足摺に自生する樹齢300年の“アコウの大樹”からインスパイアを受けた作品を制作。この作品は、自然のエネルギーと「TheMana Village」の温かいおもてなしを訪れる人々に伝えてくれます。
デザインへのこだわり
この客室にはアート作品だけでなく、あらゆる細部にこだわりがあります。壁一面には高知県についての書籍や、地域の作家の作品が収納された本棚が設置されており、滞在中に高知の文化を学びながら楽しむことができます。また、窓枠は外の景色を絵画のように切り取るよう設計され、青い海と空、緑豊かな自然が一つの作品のように見えます。
「本棚や窓枠のデザインは特に強調したポイントです。高知の魅力を感じていただくために、快適な空間作りにこだわりました」と語る西村さんの熱意が感じられます。
特別な体験の提供
客室名「縁」には、さまざまなつながりを大切にする思いが込められています。この空間を通して、人と人との会話が生まれ、新たな発見をすることができるでしょう。高知のアーティストの作品を通じて地域との結びつきを育むこと、アートに触れることで心豊かな体験を提供することが目的です。
高知県を訪れる際には、若手社員の挑戦と熱意が詰まったこの特別な空間「縁」で、素晴らしい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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