「くまもとアートポリス建築展2024メインシンポジウム」開催迫る
熊本県では、11月23日(土)に「くまもとアートポリス建築展2024メインシンポジウム」を開催します。このイベントは、「持続する志-くまもとアートポリス36年-」をテーマに、過去を振り返りつつ未来の展望を模索する場となります。地域住民と共に育んだ「くまもとアートポリス」の思いを広く発信することが目的です。
シンポジウムの詳細
メインシンポジウムは、午後1時から午後5時まで、ホテル熊本テルサのテルサホールで行われます。定員は250名で、入場は無料です。シンポジウムの内容は、地域の課題として注目される空き家再生や、小さなコミュニティづくりに取り組む若手建築家たちとのディスカッションを中心に展開されます。
プログラム構成
シンポジウムは以下のように進められます。
1.
基調講演
くまもとアートポリスコミッショナーの伊東豊雄氏による基調講演が行われます。テーマは「これからの公共建築は『みんなの家』である」とされ、公共性や小さなコミュニティに関する視点が提示されることでしょう。
2.
事例発表
続いて、小さなコミュニティづくりに関わる若手建築家たちの事例発表が行われます。大阪や東京、長崎、長野から参加する建築家たちが、各地でどのような取り組みを行っているのかを紹介します。
-
ドットアーキテツクツ家成俊勝氏は、大阪の北加賀屋を拠点にした活動を語り、地域の人々がどう関与し、賑わいを取り戻しているかをお話しします。
-
tecoの金野千恵氏は、地域共生文化拠点「春日台センター」を核にした取り組みについて、地域の資源を生かして自律的な環境づくりを目指す意義について共有します。
-
インターメディアの佐々木翔氏は、長崎や島原で近年経験した地域活性化の取り組みを通じて、コミュニティの再構築について語ります。
-
マナビノタネの森田秀之氏は、住民自治を基盤とした農地や社会インフラの管理の必要性を提起し、具体的な実践事例を紹介します。
3.
ディスカッション
最後に「新しい公共性とは何か」というテーマで、参加した若手建築家とアートポリスのコミッショナー、アドバイザーとのパネルディスカッションが行われます。このセッションでは、公共性の新しい形について参加者からの意見も徴集し、建築と地域社会の未来を探る貴重な時間になります。
交流会の開催
シンポジウム終了後には、交流会が開かれる予定です。この会には事前申し込みが必要で、一般は6,500円、学生は2,400円で参加できます。ネットからの申し込みが可能です。
建築ウィークも同時開催
このシンポジウムは「建築ウィーク」に関連しており、11月11日から24日の間、熊本県内でさまざまなイベントや見学会が行われます。特別見学会では普段入ることのできない施設内部を見学することもでき、地域の建築文化を再認識する機会です。
まとめ
「くまもとアートポリス建築展2024メインシンポジウム」は、若手建築家たちと共に新しい公共性を考える貴重なイベントであり、地域の活性化やコミュニティ形成に対する多様な視点が集まることでしょう。興味のある方はぜひ参加して、建築の魅力を体感してみてください。