住友林業が11年連続でウッドデザイン賞受賞、木の力で脱炭素社会へ貢献

住友林業が11年連続「ウッドデザイン賞」を受賞

住友林業株式会社（社長：光吉敏郎、本社：東京都千代田区）は、10月10日に発表した通り、全6点の物件または部材が「ウッドデザイン賞2025」を受賞しました。これは、第1回の「ウッドデザイン賞2015」から数えて、11年連続での快挙です。

ウッドデザイン賞とは？

ウッドデザイン賞は、日本ウッドデザイン協会が主催するもので、木の特性や価値をデザインの力で再構築することを目的としています。優れた建築物や製品、研究などが対象となり、人々の生活に役立つ革新性が評価されます。今回、住友林業は「建築・空間分野」、「技術・建材分野」、「コミュニケーション分野」の3つのカテゴリーで受賞しました。

受賞プロジェクトの概要

1. みどりのの庭（建築・空間分野）

「みどりのの庭」は住友林業が設計・施工した社宅で、木造とRC（鉄筋コンクリート）を組み合わせた構造を採用しています。このプロジェクトは、コスト削減と工期短縮を実現し、中大規模木造建築のモデルケースを提供することを目指しています。

2. あなたなら何に使いますか？（コミュニケーション分野）

こちらのプロジェクトは、築約100年の蔵をリノベーションしたもので、耐震・断熱リフォームを行い、非日常空間として新たに再定義しました。地域交流や趣味活動に使える場所として、歴史的な意匠を生かしつつ、現代のライフスタイルにもマッチさせています。

3. 環境に優しい技術（技術・建材分野）

住友林業は、丸太を使用した地盤改良工法や、木材・コンクリートを一体的に使用した合成梁構法など、新たな技術を開発しています。これにより、地盤の補強とともに炭素の固定を実現し、持続可能な建築を推進しています。

脱炭素を目指す「Mission TREEING 2030」

住友林業は2030年を目標とした長期ビジョン、「Mission TREEING 2030」を掲げています。これは、ウッドサイクルを回し、森林のCO₂吸収量を増加させ、木造建築の普及を通じて脱炭素社会の実現を目指すものです。このビジョンの下、企業活動が持続可能な社会の形成に寄与することを奨励しています。