オーカムマイアイ2が登場
2019-08-21 12:10:03

視覚障がい者支援AIデバイス「オーカムマイアイ2」が渋谷に登場

視覚障がい者支援AIデバイス「オーカムマイアイ2」が渋谷に登場



2019年8月3日、東京・渋谷ストリームで開催された『超福祉展 プレイベント』において、イスラエルの企業OrCam Technologiesが開発した視覚障がい者向けAIデバイス「OrCam MyEye2」が出展されました。このデバイスは、視覚に障がいを持つ方々の日常生活をサポートするために設計されています。

「OrCam MyEye2」は、ユーザーが指で示したテキストや物体をカメラで読み取り、リアルタイムで音声で情報を提供することができます。高精度で文字を読み上げるだけでなく、対象物の色彩を認識したり、事前に登録した人物の顔を認識したりする機能も備えています。このデバイスは、わずか100円ライターほどの小型で、メガネのツルに装着可能で、使いやすさと携帯性に優れています。

イベントの内容


本イベントでは、視覚障がい者の参加者が「OrCam MyEye2」を実際に装着し、渋谷の街を歩きながらリアルなショッピング体験を楽しみました。参加者はスーパーマーケットやコーヒーショップを訪れ、デバイスが読み上げる商品名やメニューに耳を傾けながら、自立した買い物を体験しました。中には「このデバイスのおかげでショッピングの楽しみが広がった」という声も寄せられました。

主催者である特定非営利活動法人ピープルデザイン研究所は、「OrCam MyEye2」の実績を証明する素晴らしい機会となると考えており、視覚や聴覚に障がいを持つ人々との共生について多くの人に知ってもらいたいと述べています。参加者たちは、視覚障がい者と健常者が一緒に活動することで、互いに理解を深められる良い機会になったと感じていました。

「OrCam MyEye2」の機能


このAIデバイスの魅力は、ただの文字読み上げに留まらず、実際の生活で役立つ多岐にわたる機能にあります。たとえば、ユーザーは街中の駅や看板を含めた様々な情報を瞬時に確認できるため、外出時の不安を軽減することができます。また、事前に登録された家族や友人の顔を認識し、音声で名前を教えてくれる機能もあり、社会生活の質を向上させる大きな助けとなります。

社会的意義と普及の背景


「OrCam MyEye2」は、2018年11月に渋谷区によって国の日常生活用具給付事業の対象品目として認定されたことからも、その重要性が伺えます。視覚障がい者がこのデバイスを利用することで、日常生活がより快適になり、社会参加の機会が広がることが期待されています。また、2019年6月に施行された「読書バリアフリー法」により、自治体や図書館での視覚障がい者支援がさらに推進され、今後の展開に注目が集まっています。

製品情報と購入情報


「OrCam MyEye2」は、株式会社システムギアビジョンや「パリ・ミキ」「メガネのミキ」店舗などで取り扱われています。価格は税込で、通常版が600,000円、読み上げ専用モデルは450,000円です。購入希望者は、各公式サイトで詳細情報を確認できます。

この画期的なデバイスが視覚障がい者の生活をどのように変えていくのか、今後の動向に注目です。

会社情報

会社名
OrCam Technologies Ltd.
住所
東京都港区赤坂8丁目11 - 16 乃木坂ハイツ 301 号室 (オーカム日本営業所)
電話番号
050-5359-7183

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