令和6年5月内航船舶輸送統計の詳細分析とトレンド

令和6年5月内航船舶輸送統計の詳細分析

国土交通省が発表した令和6年5月分の内航船舶輸送統計では、全体の輸送量に減少傾向が見られました。2023年と比較すると、総輸送量は24,399千トンで、前年比1.1%の減少。これに伴い、トンキロベースの輸送量も12,498百万トンキロと、前年同月比1.2%減となっています。

輸送品目の変動

品目ごとの輸送データは、さまざまなトレンドを示しています。主要な10品目の中で、増加が見られたのは「砂利・砂・石材」の9.4%増、および「石炭」の15.3%増です。対照的に「石灰石」が8.1%減、また「セメント」は4.1%減という結果となり、業界の需要が変化していることが伺えます。

トンキロベースで見ても、同様のトレンドが存在しました。特に「石炭」は41.0%減の大幅な落ち込みを見せており、これが業界に与える影響も無視できません。

燃料消費と航海距離

燃料消費量は前年同月比で4.4%減の172,913千リットルとなり、航海距離も10,268千キロメートルで2.4%減少しました。これは、内航船舶の運航効率を示唆しており、さまざまな要因が影響を与えている可能性があります。特に、全体の運航効率は40.7%で、用途別にみると、貨物船が41.4%、油送船が39.6%というデータが出ています。