ニューロジカが解決
2025-11-05 11:36:02

ニューロジカと東北大学が提携、重症患者の疼痛評価をAIで実現

医療現場の革新を目指す共同研究



株式会社ニューロジカ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:ピーク エイダン ゼファー)は、東北大学大学院医学系研究科(所在地:宮城県仙台市、研究科長:石井直人)との共同研究を開始しました。2025年7月からスタートするこのプロジェクトは、ICU(集中治療室)に入室中の重症患者に焦点を当てた「疼痛予測AIモデル」の開発を目指しています。

背景にある医療の課題


重症患者がICUで経験する痛みは、その治療成績や退院後の生活にも大きな影響を与えることが避けられない現実です。従来の医療従事者による観察や評価に依存していたため、常に観察が困難な状況では、患者の痛みの評価が見落とされることも少なくありません。この研究は、生体データを活用することで、今まで人の手に任されていた痛みの評価を自動化し、客観的なデータに基づいた迅速な治療を実現することを目指します。

提携パートナーの役割


日立ソリューションズ東日本は2018年から疼痛推定AIの研究を推進してきた実績があり、共同研究の早い段階からこの技術に貢献しています。日立ソリューションズは、ニューロジカと東北大学の橋渡し役としても重要な役割を果たしています。

目的と期待される成果


この共同研究の主な目的は、人的評価を介さずに生体データだけを基にした自律的な「痛みの物差し」を開発することです。これまでのCPOT(Critical-Care Pain Observation Tool)評価は、医療従事者の観察に依存していましたが、本研究では医療機器から自動的かつ連続的にデータを収集し、そのデータをもとに高い精度で痛みを予測することを可能にすることを目指します。

この新しい技術が実用化されれば、患者は自らの痛みを言葉で表現できない状況でも、医療従事者に迅速かつ正確な治療を受けることができるようになります。更に、医療従事者の負担が軽減され、より質の高いケアに集中できる環境が整うことが期待されています。

未来への展望


今後、ニューロジカと東北大学はこの研究から得られる知見をもとに、AIモデルの精度向上や実証実験を進める予定です。この疼痛推定技術は、ICUだけでなく、一般病棟や在宅医療、意思表示が困難な高齢者や小児患者にも応用が可能で、医療の現場における課題を解決する手立てとなることが期待されています。

「研究技術を社会実装する」というミッションを掲げるニューロジカは、引き続き医療の質向上と社会課題の解決に貢献していきます。

会社概要


会社名:株式会社ニューロジカ
所在地:東京都渋谷区神泉町10-15
代表者:ピーク エイダン ゼファー
事業内容:AIモデル開発(マルチモーダル・時系列予測)、AI/システム会社向け技術顧問
* URLhttps://neurogica.com


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会社情報

会社名
株式会社ニューロジカ
住所
東京都渋谷区神泉町10-15
電話番号

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