櫻田智也の新作『失われた貌』、国境を越えて韓国で翻訳刊行決定!
日本のミステリー界に新たな風を吹き込む作家、櫻田智也の初の長編小説『失われた貌』が、リリース前から韓国での翻訳刊行が決まり、注目を集めています。8月20日の発売に先立つこのニュースは、韓国の読者にとっても大きな期待が寄せられることとなりました。韓国の出版社O'fanhouseの編集長、李起雄氏が寄せたコメントも、作品の魅力を浮き彫りにしています。
「どうしても売りたい」作品の魅力
李編集長は、『失われた貌』が「売れるから」ではなく、むしろ「どうしても売りたい」という強い想いをもって推進された作品であると語ります。彼は、遺体の正体を追う主人公の日野が作り出す逆転劇や複雑な伏線の回収に感銘を受け、その精緻なストーリー展開に圧倒されたと述べています。この小説が持つ感情の波は、各登場人物の物語が絡み合い、非常に心を動かすものであると高く評価されています。
受賞歴ある作家たちの期待
櫻田智也の作品が韓国で評価される背景には、日本のエンターテインメント界でも名を馳せる作家たちの支持があります。彼らからもコメントが寄せられ、伊坂幸太郎氏は主人公の日野が抱える葛藤に心を打たれたと語り、恩田陸氏は捜査と謎解きの一体感に舌を巻くコメントを残しています。米澤穂信氏も、成熟した作品が持つ大胆な真相への期待を示し、多くの読者から強い支持を得ています。
腹筋を刺激するストーリー
『失われた貌』の物語は、山奥で発見された遺体の謎を追い、様々な事件が織りなす人間模様にスポットを当てています。すべての事件は関連しているというメッセージが込められており、捜査を通じた真実の探求が描かれます。不審な目撃情報に対して警察の対応が不十分であったことが、犯罪の背後にある人間の思いを明らかにし、物語を加速させます。失踪宣告を受けた父親を探す小学生が登場し、過去の事件が現代に交差する中で、緊張感が高まる展開が読者を引き込むことでしょう。
著者、櫻田智也とは
櫻田智也は1977年生まれの北海道出身の作家で、2013年には「サーチライトと誘蛾灯」でミステリーズ!新人賞を受賞しデビューを果たしました。彼の作品は、注目を集めることが多く、特に2021年の『蟬かえる』では、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を同時受賞するなど、その才能が認められています。今回の『失われた貌』は、彼にとって初の長編作品となり、その期待は高まるばかりです。
書籍詳細
- - タイトル: 失われた貌
- - 著者名: 櫻田智也
- - 発売日: 2025年8月20日
- - 定価: 1980円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-356411-9
- - 出版社: 新潮社
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この作品は、ミステリーファン必見の逸品となることは間違いありません。韓国、そして世界中の読者が、その物語に期待を寄せている今、ぜひ手に取ってほしい一冊です。