英語学習アプリの限界と実態調査の結果
ビズメイツ株式会社が実施した英語学習アプリに関する実態調査から、ビジネスシーンにおける社員の英語力向上に対する取り組みと課題が明らかになりました。調査対象は、英語学習アプリを使用して半年以上研修を受けている会社員411名です。
調査の目的と背景
調査では、英語研修を行う目的として最も多いのは「海外出張の準備のため」(49.6%)であり、社員の福利厚生や顧客対応も大きな要因となっていることが分かりました。また、約78%の回答者が目的を達成していると実感しており、その理由は「効果的なインプット学習が行える」とのことです。
アプリ学習の特徴
英語学習アプリを利用する中で、最も多く学習している内容は「会話練習」で53.8%、続いて「文法学習」が52.1%と、基本的なスキルを習得するための内容に集中しているようです。特に会話に関しては、AIとの対話形式やビデオチャットが利用されており、実践に近い学びが求められています。しかし、スピーキング力の不足を課題に感じている人が約3割に達しており、実践的な言語運用能力には依然として限界があることが示されています。
限界を感じる理由
調査の結果、81.1%の方々がアプリのみでの学習には限界を感じておりその理由としては、「リスニング教材が実際の会話と異なる」(54.4%)や「スピーキングの機会が少ない」(36.3%)などが挙げられました。実際のビジネス場面でのリアルな会話の能力を養うためには、アプリだけでは不足している現状が浮き彫りになりました。
英語力向上のために必要なこと
約62.5%が「継続的な学習」が重要と考えており、実践的な英語練習も半数近くが必要だと感じています。つまり、英語力を高めるためには、アプリ学習のみならず、実際に会話をする環境を整えることが不可欠といえるでしょう。アプリ学習が基礎的な知識を身につける一方、実践的なコミュニケーション能力の向上には別途の取り組みが求められています。
まとめ
今回のビズメイツによる調査は、英語学習アプリの利用状況を明らかにすると同時に、多くの社員が苦痛を感じているスピーキング力の不足や、アプリに頼った学習の限界を強調しています。企業はグローバル化が進む現在、アプリでの基礎学習に加え、現場での実践や対話機会を増やすなどの取り組みが必要です。今後の教育方針には、こうした課題へのアプローチが欠かせないでしょう。
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調査概要
調査名:英語学習アプリを利用した研修に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年11月11日〜12日
有効回答:対人英会話アプリを利用しない会社員411名を対象
©ビズメイツ株式会社