不動産建設業界の未来を切り拓く新たな協会設立

不動産建設データ活用推進協会の設立

2023年4月3日、日本における不動産及び建設業界の発展を目指し、一般社団法人不動産建設データ活用推進協会（PCDUA）が設立されました。本協会は、テクノロジーの活用を通じて業界のデジタルトランスフォーメーションを促進し、データ活用のための企業間連携を強化することを目的としています。

設立の背景

建設業界は約60兆円、不動産業界は約45兆円という規模を誇り、二つの業種を合わせると約100兆円にも及ぶ巨大な市場です。近年、AIやIoT、ロボティクス、ブロックチェーンといった最先端の技術が導入され、業界全体がデジタル化に向けて急速に変化しています。この流れに伴い、スタートアップ企業や新たな技術者の参入が増え、業界内外のオープンイノベーションが進んでいます。

昨年、改正宅地建物取引業法が施行され、不動産取引の電子化が全面解禁となったことも、デジタル化を加速させる要因となりました。国土交通省はBIMや3D都市モデル「PLATEAU」、不動産IDなどを活用し、デジタル施策を次々と出しています。これにより、不動産および建設業界におけるデジタルデータの活用が急速に進む状況が整っています。

当会の概要

PCDUAは、不動産業界や建設業界、さらには金融業界など、幅広い企業が参加可能な協会です。代表理事には桜井駿氏が名を連ねており、協会の活動を通じて企業間の連携強化を図ります。会員は、一般会員・特別会員・賛助会員の3つのタイプに分かれており、一般会員と賛助会員は年会費が無料で、特別会員は20万円となっています。

設立に際して、すでに60社以上の企業からの入会申し込みがあり、今後も新たな会員を募集していく方針です。入会希望者は、公式ウェブサイトを通じて申し込みが可能です。

活動計画

PCDUAでは、様々なイベントやプログラムを企画しています。月次の勉強会や活動報告会を行うほか、データ活用の事例紹介、プレゼン、データコンペ、ハッカソンなど多彩なイベントが予定されています。また、特定のテーマに特化した委員会の設置も計画しており、業界のニーズに応じた学びの場を提供していきます。これらの活動はオンラインでも参加可能で、全国各地からの参加が可能です。