国土交通省が旭川・花巻・静岡の3空港で脱炭素化認定式を実施

脱炭素化の新たな一歩を踏み出す

令和6年12月10日、国土交通省は、旭川、花巻、静岡の3つの空港において、脱炭素化推進計画を認定することを発表しました。この取り組みは、航空業界における環境負荷の軽減を目指し、2022年に改正された航空法と空港法を踏まえたものです。

脱炭素化推進計画の背景

国土交通省は、脱炭素化の重要性を認識し、航空分野での具体的な取り組みを促進するために、航空法や空港法を改正し、各空港が独自の脱炭素化推進計画を策定できる制度を創設しました。この制度に基づき、旭川、花巻、静岡の3つの空港は、自らの空港と地域の特性を活かした独自の計画を提出し、認定を受ける運びとなりました。

認定式について

認定証の交付式は、12月17日と18日の二日間にわたり行われます。17日に旭川・花巻空港、18日に静岡空港において、各空港の管理者に対して直接認定証が手交される予定です。また、認定式は東京・霞が関の共用会議室にて実施され、報道関係者も取材可能なように準備されています。

具体的な取り組み

旭川、花巻、静岡の各空港は、今後数年にわたり照明のLED化や、空港内の車両の電動化（EV化）、さらには太陽光発電を取り入れるなど、持続可能なエネルギーの導入を目指します。これにより、空港の運営の中でのカーボンフットプリント削減を図り、さらなる環境負荷の軽減を進めていくことになります。

持続可能な航空環境への貢献

国土交通省は、これらの取り組みが日本における航空業界の持続可能性を高め、地域との連携を深めるものとして期待を寄せています。特に、気候変動問題が深刻化する中で、航空分野にも環境に配慮した方針が求められていることは言うまでもありません。

各空港の脱炭素化推進計画が、地域社会や他の産業とも相互に連携しながら、持続可能な発展に寄与することが望まれています。この新たな取り組みが、全国の空港にも広がるきっかけとなるかもしれません。