丸井グループが新たにテックカンパニー「marui unite」を設立
株式会社丸井グループは、東京都中野区を本社とし、テクノロジーを駆使した新たなビジネス展開を目指すテックカンパニー「marui unite」を設立しました。この発表は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けて、丸井のマーケティング戦略が進化することを意味します。
新しい体験の共創
「marui unite」という名称には「好き」とデジタルの力を結びつけ、新たな体験を共感しながら創出していこうというビジョンが込められています。この新会社では、既存のプロダクト開発において、最新技術に基づいたアジャイルアプローチを導入し、ユーザーとの接点を強化していく予定です。
これまで丸井グループは、リアル店舗を中心とした顧客接点の構築に力を入れてきました。しかし、デジタル化が進む中で、アプリやウェブサイトなど、持続的かつ迅速に顧客とつながることができる新しいプラットフォームへの移行が急務とされていました。
UXの重要性
デジタル接点において重要なのはユーザーエクスペリエンス(UX)です。「marui unite」は、ビジネス側と一緒になって、スピード感を持ってプロダクトを開発し、新たな体験価値を創出することを目指しています。その第一弾として、フィンテック関連の「エポスアプリ」や会員向けサイト「エポスネット」に取り組む予定です。これにより、丸井グループ全体のデジタルプロダクトの開発範囲を広げていく考えです。
デジタル人材の採用と新しい評価制度
「marui unite」では、この変革を推進するために、優れたデジタル人材の採用にも力を入れています。人事制度も丸井グループとは異なる枠組みを設け、デジタル環境での働きやすさと意欲向上に貢献することを目指しています。
設立の背景と今後の計画
丸井グループはこれまで、様々なステークホルダーとの共創による革新を推進してきました。しかし、デジタル化の進展に伴い、既存のプロセスに多くの課題が浮き彫りになりました。特に、部門間の連携が不足していることや、縦割りの組織構造が意思決定を遅らせる要因となっていることが課題として認識されていました。
こうした課題解決を目指し、アジャイル開発を推進するために「marui unite」が設立されました。今後は、外部の知見を取り入れたDX施策とともに、より迅速で一体的な開発体制を整えていくことを計画しています。これにより、未来のビジネス環境に適応し、持続可能な成長を追求していきます。
会社概要
新会社「marui unite」は、東京都中野区に本社を構え、デジタルプロダクトに特化した企画及び開発を行います。代表は山根丈明氏で、資本金は1億円です。今後の活動に期待が寄せられています。
丸井グループでも、これまで以上にデジタル領域での革新を加速させ、顧客との新しい関係性を創出することを楽しみにしています。