キヤノンITSとスペイン大使館、サイバー攻撃対策について意見を交換
最近、キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は、スペイン大使館と共にサイバー攻撃対策に関する意見交換会を開きました。会議は、2025年1月にスペイン大使館で実施され、サイバーセキュリティの専門家たちが一堂に会しました。
サイバーセキュリティの重要性
この会議には、キヤノンITSのサイバーセキュリティ部門の担当者をはじめ、スペイン大使館の経済商務部のスタッフ、そしてOntinet.com社のリサーチャーが参加しました。Ontinet.com社は、キヤノンITSが提供するセキュリティソリューション「ESET」のスペインでの販売代理店です。この会議は、過去数年にわたり、サイバーセキュリティに関して情報交換や共同調査を実施してきた成果を発展させる機会となりました。
会議の冒頭では、スペイン大使館の担当者が、日本企業に対するサイバーセキュリティ分野での期待が述べられ、キヤノンITSとの協力の可能性が強調されました。この分野は、近年のデジタル化の進展に伴い、ますます重要性を増しています。
プレゼンテーションでの情報共有
その後、Ontinet.com社からは同社の概要や事業形態、日本企業との協力の事例についてのプレゼンテーションが行われました。特に日本の企業と連携する際に、どのような協力が可能であるかについて具体的な提案がありました。
次に、キヤノンITSが提供するITインフラサービス「SOLTAGE」や、ペネトレーションテストに基づく脆弱性検査、ASM(Attack Surface Management)サービスについても詳しい説明がなされました。これらのサービスは、攻撃者の視点からシステムを検証し、継続的なリスク評価を行うものです。
各国の視点からの意見交換
会議の最終部分では、今後の協力や情報交換の方法、さらには各国で異なるサイバーセキュリティの法律への対応策が議論されました。これによって、企業がセキュリティ対策をどのように浸透させていくかについて活発な議論が行われました。
このような国際的な動きは、サイバー攻撃に対する防御力を高めるためには不可欠です。会議は、両国の代表者が相互に理解を深める貴重な機会となりました。
今後の展望
さらに、1月22日には「JSAC2025」と称されるイベントにおいて、キヤノンITSのサイバーセキュリティラボの池上雅人氏とOntinet.com社のJosep Albors氏が共同で、「日本とスペインのサイバーセキュリティ分野における国際協力」と題した発表を行う予定です。このセッションでは、共同調査の結果や具体的な国際協力の事例が紹介されることが期待されています。
今後もキヤノンITSは、国際的な意見交換や知見の提供を通じて、サイバー攻撃対策の向上に貢献していくことを目指しています。これは企業のサイバーセキュリティ対策を強化し、安全な環境を確保するための重要な一歩です。