キリンの新作チューハイが果実のフードロス削減に貢献
キリンビール株式会社より、果実のフードロスを削減し、農家支援を目的とした新しいチューハイ「キリン 氷結®mottainai 尾花沢すいか」が登場する。この商品は、2025年6月17日(火)に全国で発売予定で、350mlと500mlの缶が用意されている。
背景:フードロス削減と農家支援
「氷結®mottainai」シリーズは、規格外の商品として廃棄されるはずだった果実を使用することで、果実のフードロス削減に寄与している。特に今回は、山形特産の「尾花沢すいか」が選ばれた。甘くてジューシーな特長を持つこの果物は、気候変動や後継者不足というほかの問題を抱える農家にとっても重要な存在。
「氷結®」シリーズの魅力は、果実のフレッシュで爽やかな味わいだが、その裏には農家の苦しみが潜んでいる。そのため、キリンは果実農家を支援する一環として、お客様一人ひとりが購入することで1本につき1円が農家支援に使われる仕組みを作った。
「尾花沢すいか」の香りと味わい
発売される「キリン 氷結®mottainai 尾花沢すいか」は、尾花沢すいかの特徴である「シャリッとした食感」と上品な甘さを感じさせる。特に、果肉が柔らかくなり、廃棄される運命にあった規格外のものを使用しているため、ただの美味しい飲み物としてだけでなく、社会貢献の側面も持っている。
JA全農山形やJAみちのく村山との連携により、規格外の尾花沢すいかを活用することが実現した。具体的には、約2000個分、16トンのフードロス削減を目的としている。これにより、農家にも恩恵をもたらし、消費者にとってはフレッシュな美味しさを楽しむことができる。
パッケージのデザイン
新商品は、氷結のロゴと共に、ダイヤカットの果実イラストを特徴としている。また、夏らしさを感じられる麦わら帽子のデザインが取り入れられ、今しか飲めない特別感を伝える工夫が施されている。裏面には本取り組みへのQRコードがあり、詳しい情報を得ることができる。
地元農家の期待
「尾花沢すいか」の農家である押切駿介さんは、この商品化をとても喜んでいる。規格外だが美味しい尾花沢すいかが、こうした形で生まれ変わることに感動を覚えると同時に、自らの手掛けた果物が多くの人に味わってもらえる機会を得られることを望んでいる。
今後の展望
キリンは、「氷結®mottainai」シリーズの理念をもとに、社会に良い影響を与え、消費者自身も楽しむことができるような商品展開を続けたいと考えている。また、チューハイ市場全体の活性化も目指しており、果実のフードロス削減を通じてより良い未来を築くための取り組みを強化する。
このように、キリンの「氷結®mottainai」は、美味しさはもちろん、社会への貢献という側面でも意義深い商品となっている。これからの季節、ぜひこの特別なチューハイを楽しんでみてはいかがだろうか。