慶應義塾大学とプリベントサイエンスの共同研究が新たなヘルスケアを提案
2020年6月8日、ドイツ・ハンブルクで開催された「Proceedings of the 30th International Conference on Information Modelling and Knowledge Bases (EJC 2020)」において、慶應義塾大学環境情報学部の清木康教授とプリベントメディカル株式会社の子会社、プリベントサイエンス株式会社が共同研究の成果を発表した。今回の研究は、清木教授が考案した「5D World Map System」を、ヘルスケア領域に応用する試みである。
5D World Map Systemの概要
5D World Map Systemは、3次元の地理的空間に加え、1次元の時間軸および多次元の意味空間軸を統合して構築されたシステムである。このシステムを利用することで、自然環境や社会環境の事象を5次元空間としてマッピングし、現状や変化を検索、共有、分析することが可能となる。特に、国際連合の災害予測システムにも採用されていることから、その有用性が認められている。
研究の目的と意義
今回発表された研究の目的は、個人または集団の健康データを可視化し、ユーザーが自らの健康状態をより深く理解できるための方法を提供することにある。この新しいアプローチにより、健康管理がよりデータドリブンとなり、個人の健康を維持・向上させるための新たな道を切り拓くことが期待されている。
今後の展望
プリベントサイエンスでは、今後もこの共同研究を推進し、ヘルスケア分野での新しい予防プラットフォームの実現を目指すと述べている。これによって、今までにない形での健康管理や予防策が提案されることとなるだろう。
まとめ
今回の慶應義塾大学とプリベントサイエンスの共同研究は、現代における健康管理のあり方を根本から見直すものである。デジタル技術の進化と共に、ヘルスケアにおけるデータの重要性は増し、我々一人一人が健康について自発的に関与する時代へとシフトしている。今後の研究の進展が非常に楽しみである。
リンク:
EJC2020 プログラム