モンゴルで展開される「トイレ問題」とその解決策
モンゴルでは、約6割の国民が使用している不衛生な竪穴式トイレが、深刻な衛生問題を引き起こしています。このような状況の中、オユンゲレル・ツェデブダンバ氏(以下オユナ)は、国会議員および人権活動家としての経歴を活かし、社会起業家としての活動を精力的に展開しています。彼女は2017年に始まった「Let’s Change the Toilet」プロジェクトを通じ、トイレの安全性向上に取り組んでいます。
オユナの活動がもたらす影響
オユナのプロジェクトは、衛生問題に起因する感染症や子どもたちの事故といった深刻な課題の解決を目指しています。彼女はこの活動を1人で続けているのではなく、一般社団法人 Earth Companyと連携し、2025年にはトイレ教育センターを設立する計画を進めています。このセンターでは、安全なトイレの展示や販売のほか、衛生教育、維持管理の研修も行われる予定です。
実際、Earth Companyのクラウドファンディングでは、212名の支援者から907万円が集まり、目標額を達成しました。この資金は、首都ウランバートル市でのセンター建設に充てられます。オユナは2030年までに6000基の安全なトイレを普及させることを目指しており、これが実現すれば地域住民の衛生環境の改善に大きく寄与するでしょう。
波乱万丈な人生を歩んできたオユナ
オユナは、幼少期を旧ソ連の支配下で過ごし、その後の自由主義経済への移行の中で民主活動家としての道を歩みました。国会議員や大臣として様々な政策を推進し、特に注目されたのは、文化大臣時代に恐竜の化石をモンゴルに戻すための活動です。
また、国際機関が普及したトイレの数の10倍にあたる1000基を、自らの取り組みで普及させることに成功しました。彼女の影響力は、SNSにも及び、350万の人口を抱えるモンゴルにおいて75万人のフォロワーを獲得しています。このような広範囲な支持の中で、オユナは社会が抱える問題を可視化し、多くの人々に考えるきっかけを提供しています。
来日イベントでの学び
オユナは2025年の10月4日(土)、東京都港区で特別イベント「Re:Earth 2025 ~揺れる時代を乗り越え、共に創る未来へ~」を開催します。このイベントでは、彼女自身の強さを共有すると共に、モンゴルにおける「トイレ問題」への取り組みや、彼女の半生について語ります。特に注目すべきは、参加者がオユナから不安な時代に生き抜く強さを学ぶことができる場となります。
イベントには、オユナの登壇が予定されており、他にも企業の専門家たちによるトークセッションが行われます。参加者同士のネットワーキングの時間も設けられ、様々な意見交換が期待されます。興味のある方は、ぜひ参加をご検討ください。
イベントの詳細
- - 日時: 2025年10月4日(土)13:00~18:00
- - 会場: Warm Heart Cool Head(東京都港区元赤坂)
- - 定員: 60名
- - 主催: 一般社団法人 Earth Company
チケットはいずれも
こちら から購入可能です。オユナ氏の個別取材をご希望のメディア関係者も歓迎しますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
日本国内でのイベント開催を通じて、モンゴルの現状やオユナの取り組みについて知識を深める機会を逃さないでください。彼女から学べる多くのことがあるでしょう。未来の支援者として、彼女と共に新しい価値を創造していくことが期待されます。