自動運転車の酔い改善技術
2025-10-23 11:01:23

名古屋大学の毛利教授が自動運転車の酔い改善技術を開発へ

名古屋大学の毛利教授、先進技術で乗り物酔いを解消



名古屋大学未来社会創造機構の特任教授、毛利雅弘氏が率いる研究チームは、自動運転車における乗り物酔いや映像酔いを軽減する新たな音響機器「Motion Sickness Care」の開発に着手しました。これは、科学技術振興機構(JST)が実施する「大学発新産業創出基金スタートアップ・エコシステム共創プログラム」において、Tokai Network for Global Leading Innovation(Tongali)から採択された成果です。

研究テーマの背景



近年、自動運転技術や電気自動車の普及が進む中、車内における体験の質がますます重要視されています。特に、約30%の人々が乗り物酔いや映像酔いを経験しており、そのうちの多くは深刻な苦痛に直面しています。毛利教授は、将来的な自動運転社会ではこの問題がさらに大きな社会課題となることを危惧し、研究を開始しました。

Motion Sickness Careの概要



「Motion Sickness Care」は、名古屋大学が特許取得済みの特定周波数と音圧を活用した音響技術を基に開発されています。この技術は、個々の状態に応じて音響を最適に制御し、乗り物酔いや映像酔いを軽減するためのソフトウェアとハードウェアの両方を含んでいます。すでに実施された実証試験では、乗り物酔い軽減において高い効果が示されています。

みらい創造インベストメンツとの連携



取り組みを支援するのは、株式会社みらい創造インベストメンツです。同社のキャピタリスト、相澤浩明氏は、「Motion Sickness Care」の技術が自動運転車や電気自動車の普及を後押しする可能性があるとコメントし、プロジェクトへの期待を寄せています。また、毛利教授との対話を通じて、この技術が地域の代表的なイノベーションとなることを信じて、引き続き支援していく意向を表明しています。

自動運転社会に向けた挑戦



今後、毛利教授のチームは車両搭載の障壁が低く、低コストである「Motion Sickness Care」の社会実装を進めるため、顧客企業とのさらなる実証試験を実施していきます。この技術は、人々の移動手段を変革する可能性があり、その実現を通じて自動運転社の普及を支えます。

結論



名古屋大学とみらい創造インベストメンツの連携によって、将来の自動運転社会における酔いの悩みを軽減する革新的な技術が誕生しつつあります。毛利教授のチームは、このプロジェクトを通じて技術の商業化を目指し、より快適な移動体験を提供することを目指しています。この挑戦は、自動運転技術の発展にとって重要な一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社みらい創造インベストメンツ
住所
東京都港区芝浦三丁目3番6号東京科学大学キャンパス・イノベーションセンターINDEST 301
電話番号
03-6311-6958

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