人事業務の課題
2024-01-18 16:09:35
人事業務担当者の専門知識不足が引き起こす課題とは
調査の背景
アルドーニ株式会社(東京都中央区)は、採用や評価、社内研修など幅広く業務を担当する人事業務に携わる336名を対象に、悩みや課題、関連する知識とスキルについての調査を実施しました。
この調査は、2023年12月25日から26日にかけて行われ、参加者は20~60代の男女で、多様な業界からの声が集まりました。人事業務が直面している数々の悩みを浮き彫りにする結果となりました。
人事業務の悩み
調査によると、多くの担当者が複数の悩みを抱えており、最も多い回答が「優秀な人材を採用できない」というものでした。この問題については、「採用後に適性や能力が明らかになる」との意見が寄せられ、採用時の見極めが難しい現実が伺えます。特に「問題社員の扱い」や「人件費や人事部の費用不足」といった課題も多くの意見として挙げられました。
課題の原因
次に、これらの悩みの原因について調査を行ったところ、最も多く上がったのが「人手不足」で、そのほかにも「経験不足」や「知識不足」という声も多数見受けられました。また、企業の知名度や経営層の理解、予算不足が念頭に置かれていることも分かりました。
専門知識やスキルを身に付ける機会
最近の調査では、約44%の人が人事業務に関する専門知識やスキルを身に付ける機会が「なかった」と回答しています。この数字は、人事業務の多くが資格不要かつ経験不問で採用されやすい特性を考慮しても、専門的な知識が欠如している問題が顕在化していることを示唆しています。
知識やスキルの習得方法
業務に関する知識やスキルを得るための方法に関する調査では、最も多かったのが「セミナーや勉強会に参加した」というもので、約41%がこれを挙げています。このほかには、上司や外部指導、独学など、参加者それぞれが様々な方法で人事に関する知識を深めていることが明らかになりました。
知識が課題解決に役立つか
全体の81.84%が人事の知識やスキルが課題解決に役立つと考えている一方で、それが実際にどこまで実現しているかは疑問の余地があります。「人手不足」や「資金不足」といった根本的な問題に直面しているケースが目立つため、知識やスキルの有無にかかわらず、体制の整備が求められる状況です。
セミナーだけでなく専門家からのアドバイスも
調査において、セミナーや勉強会に参加するだけでなく、専門家からのアドバイスを希望する声も多く見受けられました。特定の問題を解決するためには、直接専門家の意見を求める必要性が高いことが明らかになったのです。
まとめ
今回の調査からは、人事業務担当者の多くが専門知識やスキルを持たない状況にあることが分かり、またその知識のなしでは課題解決が難しいと認識していることが浮き彫りになりました。今後、人事業務の改善には、セミナーや勉強会のみならず、専門家からの意見やアドバイスを受けることも重要であると考えられます。
アルドーニ株式会社では、専門知識を活用し、人事課題の解決を図る「人事プロジェクト支援」サービスを提供しています。人事業務における問題を苦に感じている方は、ぜひご相談ください。
会社情報
- 会社名
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アルドーニ株式会社
- 住所
- 東京都中央区新川1-3-21BIZ SMART茅場町309
- 電話番号
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