TM-RoBoのさらなる進化
株式会社IP-RoBoは、東京都港区を拠点とし、商標の登録可能性や使用に伴うリスク等を調査する人工知能サービス「TM-RoBo」を展開しています。この度、TM-RoBoの漢字検索機能が大幅にアップデートされ、JIS第4水準まで対応範囲が拡大されることになりました。この新しい機能は、2025年1月1日からβ版として提供が開始され、商標調査の質と効率が飛躍的に向上することが期待されています。
従来の課題と新機能の概要
商標調査は、特許庁や裁判所の専門家の判断をデータとして学習したTM-RoBoによって行われており、精度は専門家と同等の水準に達しています。2018年にリリースされたTM-RoBoは、商標検索機能を含む数々の機能を逐次追加してきました。特に2020年に導入された「商標検索機能」は、従来のシステムが持つ様々な限界を突破する画期的なものでした。
今まで商標検索が容易でなかった理由としては、漢字やひらがな、アルファベットなどの多様な表記方法があるため、調査の際に特定の表記を正確に用いる必要がありました。しかし、今回のアップデートにより、ユーザーは漢字をそのまま入力することで、TM-RoBoが自動的に適切な変換を行い、商標登録の可能性を調査してくれるという利点があります。これにより入力の手間が省かれ、商標調査の利便性が飛躍的に向上します。
新たな検索機能の詳細
新しく追加された漢字対応機能では、JIS第4水準に含まれる11,233文字までを網羅しており、これにより従来必要であった代用字の調査が不要になります。例えば、JIS第3水準の「髙」を含む「髙山」という商標を調査したい場合、「髙山」と入力することで、TM-RoBoが自動で「高山」に変換し、両方の商標がヒットするようになります。これは、漢字を入力する際のストレスを大幅に軽減し、商標調査の効率を高める効果を持っています。
TM-RoBoの利用がもたらす恩恵
ユーザーにとっての最大の利点は、商標検索において容易さとスピードが大幅に向上することです。従来は複雑な漢字や代用字について考慮する必要がありましたが、TM-RoBoが自動で代用字に変換して検索を行うため、検索の手間が省けます。この新システムにより商標調査の結果を得る時間が短縮され、士業や企業にとっては業務の効率が上がることが見込まれます。
結論
商標調査の新しい形を提案するTM-RoBoは、ユーザーが抱えていた煩わしい手間を改善することを目指しています。IP-RoBoのこの新たな取り組みによって、商標調査の必要性がより身近に、そして簡単に実現されることが期待されます。今後の展開にも要注目です。