オンワードと河田フェザー、サステナブルなリサイクルダウンプロジェクト始動
株式会社オンワード樫山と河田フェザー株式会社、さらに株式会社サンマリノがタッグを組み、衣料品の循環を促進する「リサイクルダウンプロジェクト」をスタートしました。このプロジェクトは、リサイクルダウンを使用したファッションアイテムを、レディスブランド『自由区』と『23区』で販売するもので、サステナブルなファッションの実現に寄与することを目指しています。
取り組みの背景
このリサイクルダウンプロジェクトは、環境問題への意識が高まる中で、まさに必要とされる動きです。オンワードグループは「ヒトと地球(ホシ)に潤いと彩りを」というミッションステートメントのもと、持続可能な経営を実践する「Green Onward(グリーン・オンワード)」を推進しています。2009年からは、不要になった衣料品を引き取り、リユースやリサイクルを進める「オンワード・グリーン・キャンペーン」を展開し、衣料品の循環システムを構築してきました。
一方、河田フェザーも地球温暖化による影響を受ける羽毛素材の供給での危機感を抱き、リサイクル羽毛の仕組みを確立しました。両社は数年にわたり協議を重ねてきましたが、この度、循環型社会に向けた新たな方法としてプロジェクトの実現に至りました。
プロジェクトの内容
このプロジェクトでは、オンワードが「オンワード・グリーン・キャンペーン」で回収したダウン衣料を河田フェザーに提供し、同社がリサイクルダウンとして再生します。このリサイクルダウンを使用したファッションアイテムの企画と販売はオンワードが、製造はサンマリノが担当します。
すでに今秋冬シーズンに向けて、レディスブランド『自由区』および『23区』から数点のジャケットやコートがラインアップに追加されています。例えば、自由区の「ライトダウンコーチジャケット」は、36,960円(税込)で販売される予定です。他にも、リバーシブルのノーカラージャケットや、ブライトダウンコートなど、様々なアイテムが展開されます。
河田フェザーの独自技術
河田フェザーの羽毛は、羽毛精製に最適な環境が整った場所で処理されています。特に水質にこだわり、世界有数の雨量を誇る地域の天然水を使用しており、羽毛の油分や汚れを効果的に除去します。さらには、工場での精製機械は何十年もの経験と技術によって独自に開発されており、仕上がりのクオリティも非常に高いと評判です。
また、羽毛は各工程で厳重な品質管理が行われ、一貫して適正な品質を保つ努力がなされています。このように、羽毛のトレーサビリティ確保にも力を入れ、高品質な羽毛の流通を目指しています。
環境への負担を減らす循環システム
「オンワード・グリーン・キャンペーン」は、着なくなった衣料品を利用者から引き取り、リユースやリサイクルを実現し、2025年8月までに累計180万名のお客様から934万点の衣料品を回収しています。引き取られた衣料品はリサイクルされ固形燃料となり、代替エネルギーとして活用されるほか、リサイクル糸を生産し、毛布や軍手などの製品となって再利用されています。これらは日本赤十字社と連携し、様々な支援活動にも役立てられています。
まとめ
このリサイクルダウンプロジェクトは、環境を配慮したほか、持続可能なファッションの重要性を広める取り組みとして注目されます。リサイクルダウンを使ったアイテムは、環境に優しいだけでなく、あなたのファッションライフにも新たな彩りを加えることでしょう。今後の展開にぜひご期待ください。