いちご自動収穫ロボット
2024-05-16 09:00:02
日本初!いちご自動収穫ロボット『ロボつみ®』が農業を変える
福岡発のいちご自動収穫ロボット『ロボつみ®』
福岡県久留米市に本社を構える株式会社アイナックシステムが開発した「ロボつみ®」は、日本初のいちごのAI自動収穫ロボットです。このロボットは、自動で工場内を走り回りながら、AIを活用していちごの色を判定し、収穫に適したものだけを収穫することができます。
クラウドファンディングによる資金調達
a>株式会社アイナックシステムは、株式投資型クラウドファンディングで3160万円の資金を調達に成功しました。これは、農業の完全自動化を目指すための重要なステップとなります。
収穫の効率化と長持ちするいちご
このロボットは特許を2件取得しており、収穫労働時間を約60%削減することができます。また、いちごに直接触れずに収穫を行うことで、従来よりも約4日間長持ちするとされています。この技術の導入により、いちご農家の作業負担が軽減され、収穫量を増やす手助けとなることが期待されています。
農業の人手不足という課題に対するソリューション
現在、日本の農業人口は約136万人に減少しており、その内の約7割が65歳以上となっています。この高齢化と後継者不足は、特にいちご農家において深刻な問題となっており、摘果や収穫などの手作業が高齢者にとって負担となっています。そのため、多くの農家が収穫を早期にストップさせざるを得ない状況にあります。
高額な農業用ロボットの導入の問題
いちご農家の課題に対し、いくつかの企業が収穫ロボットを開発していますが、その多くは高額で導入しづらいのが現状です。一部の既存の工場用ロボットは、1台あたり1000万円を超えることもあり、経済的に厳しい農家にとっては大きな負担です。このため、手軽に導入でき、なおかつ高性能のロボットが求められています。
創業の背景と未来のビジョン
株式会社アイナックシステムの代表である稲員氏は、いちご農家の出身であり、両親の重労働を目の当たりにし、自動化のニーズを強く感じていました。中学時代に農業の自動化を目指すという夢を抱き、企業経験を経て、2008年に起業しました。
今後は、「ロボつみ®」の実稼働実績を得るため、2025年までに九州内の購入希望者への販売を行い、さらに植物工場専用の「ロボかり」の開発も進めています。また、いちごの収穫時期を自動で判断する「ロボつみ®の目」や、手を触れずに収穫する「ロボつみ®ハンド」の開発にも取り組んでいます。
展示会への参加とメディア掲載
直近では、熊本県で開催される「J AGRI KYUSYU」において、「ロボつみ®」の実演展示を行う予定です。また、NHKや日本経済新聞など、さまざまなメディアに取り上げられた実績があり、その注目度は増しています。
まとめ
株式会社アイナックシステムによるいちご自動収穫ロボット「ロボつみ®」は、農業自動化の未来を切り拓く技術として期待されています。人手不足が深刻な農業分野で、効率化を図りつつ収穫量を向上させることができるこのロボットは、多くの農家にとっての希望の光となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 アイナックシステム
- 住所
- 久留米市東合川4丁目1-1-101久留米市東合川4丁目1-1-101
- 電話番号
-
0942-48-0451