クレディセゾンが新たに設立した「Onigiri Capital」の概要
株式会社クレディセゾンが、ブロックチェーン技術に特化したベンチャーキャピタルファンド「Onigiri Capital」を設立しました。このファンドは、5,000万米ドルの投資を目指し、シンガポールの子会社を通じて運営されます。クレディセゾンは、ファイナンシャル・インクルージョンの実現を図りながら、主にインドや東南アジア、ラテンアメリカにおいて事業を展開しています。
「Onigiri Capital」設立の背景
クレディセゾンは、2019年に設立した海外CVC「Saison Capital」を通じて、アジアのFinTechスタートアップに投資を行ってきました。特に、2021年からはブロックチェーン技術を活用した企業への関心を高め、この分野への投資を開始しました。これまでに得た経験をもとに、ブロックチェーンに興味を持つ投資家が参加できるよう、新ファンドが設立される運びとなりました。さらに、「Onigiri Capital」では、資金調達を支援することで、金融領域の変革を目指しています。
ファンド設立の目的
「Onigiri Capital」を通じて、クレディセゾンは、ブロックチェーン技術を利用したスタートアップの資金調達を支援し、長期的に金融業界の変革に寄与することを目指しています。このファンド設立は、クレディセゾンのグローバル事業において初の試みであり、ビジネスの成長と革新を促進する資金調達の多様化を意図しています。このファンドによって外部の投資家も巻き込み、資金調達を最大限に活かしつつ、投資規模の拡大とリスク分散を図ります。
投資方針について
本ファンドは、ブロックチェーン関連のスタートアップ企業に対して、5つの主要分野を中心に支援を行う予定です。具体的には、ステーブルコイン、決済、資産のトークン化、DeFi(分散型金融)、金融サービスに重点を置き、アーリーステージの企業への投資を主に行っていきます。最終的な投資先は、クレディセゾンの知見と経験を生かし、ポテンシャルある企業に絞っていく方針です。
投資チームとその構成
このファンドの運営チームには、以前からブロックチェーン分野で40案件以上の投資をリードした実績を持つQin En Looi氏や、20年以上の経験を持つHans de Back氏が参画しています。彼らはクレディセゾンの目指すべき方向性をいち早く具現化する役割を担っていると言えるでしょう。
今後の展望
クレディセゾンは、今後も変動する世界情勢に柔軟に対応しながら、安定した経営を追求していく計画です。グローバルな展開と社会的影響の創出を両立させるというユニークな戦略を基に、クレディセゾングループの成長が期待されます。
ファンド概要
- - 名称: Onigiri Capital
- - 設立: 2025年8月
- - 投資対象: ブロックチェーン関連のスタートアップ
- - ファンドサイズ: 最大5,000万米ドル
- - 運営期間: 10年(最大2年の延長可能)
このように、クレディセゾンの「Onigiri Capital」は、ブロックチェーン技術の進展をサポートする新たなプラットフォームとして注目されており、今後の展開から目が離せません。