廃棄プラスチック問題解決
2025-09-04 11:09:24

廃棄プラスチック解決に向けたQFFと福島大学の新技術開発

プラスチック分解菌の強化プロジェクトが始動



近年、プラスチックごみの問題が深刻化しています。年間約4億トンのプラスチックが生産され、多くが不適切に処理された結果、海洋に流出し、環境や生態系に影響を与えています。このような背景の中、福島大学の杉森大助教授は、プラスチックを効率的に分解する技術の研究を進めています。

バイオアップサイクル技術の開発


杉森教授は、ニトリルゴム(NBR)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などの難分解性プラスチックの分解メカニズムを解明し、その分解産物を高付加価値物質に変換する「バイオアップサイクル技術」を開発中です。すでに分解可能な菌株の探索や、分解に関わる酵素遺伝子の同定など、有望な成果が報告されています。

QFFの中性子線スピーディ育種®技術


株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(QFF)は、自社の独自技術「中性子線スピーディ育種®」を使用し、福島大学の研究室が保有するプラスチック分解菌に中性子線を照射します。これにより、それぞれの菌が持つ特性を維持しつつ、効率的に変異を導入することが可能になります。これにより、菌株の性能を向上させたり、酵素の活性を高めることが期待されています。

循環型社会の実現に向けた取り組み


このプロジェクトの目的は、廃棄プラスチック問題を解決し、持続可能な循環型社会を実現することです。今後、プラスチック分解菌の共同研究を行う他、環境や素材分野での微生物改良に関心を持つ企業や研究機関との連携を深めていく方針です。

代表者のコメント


QFFの代表取締役CEOである菊池伯夫氏は、「福島大学との連携で、中性子線スピーディ育種®を環境問題の解決に役立てられることを非常に嬉しく思います。廃棄プラスチックのバイオアップサイクルは全球的な課題であり、この研究成果を産業応用につなげるべく尽力していく所存です」と述べています。

会社概要


  • - 会社名: 株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ
  • - 所在地: 茨城県水戸市見川町2563-77ルレーブ見川2-101
  • - 設立: 2018年7月
  • - 事業内容: 中性子線スピーディ育種®サービスの提供、量子バイオテクノロジーの研究開発
  • - URL: qff.jp

廃棄プラスチックの問題は、今後も様々な技術革新を通じて解決に向けて取り組まれることでしょう。その一端を担うQFFと福島大学の協業は、今後も注目を集めそうです。


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会社情報

会社名
株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ
住所
茨城県水戸市見川町2563-77 ルレーブ見川 2-101
電話番号
050-7103-6063

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