ソテツ被害の実態
2026-09-04 20:17:12

沖縄美ら島財団、ソテツシロカイガラムシの脅威を明らかにする研究成果を発表

沖縄美ら島財団、ソテツシロカイガラムシの調査結果を発表



一般財団法人沖縄美ら島財団が、ソテツにおける新たな外来害虫であるソテツシロカイガラムシ(以下、本種)についての研究成果を発表しました。これにより、沖縄島全域での被害実態やその拡大の要因が明らかになりました。本報告は、鹿児島大学、琉球大学、沖縄科学技術大学院大学 (OIST)、九州共立大学、宮崎大学との共同研究に基づいており、その成果は国際学術誌「BioInvasions Records」に掲載されました。

ソテツシロカイガラムシの被害と影響



ソテツシロカイガラムシは、ソテツの葉を吸汁し、葉の褐変や落葉の原因となります。深刻な場合には株全体を枯死させることもあるため、その影響は非常に大きいです。2023年には国頭村での発生が確認されましたが、その後の被害の実態は不明でした。海外での被害事例では、本種が付着したソテツ苗木の流通が被害拡大の一因とされています。

沖縄県内でも、ホームセンターなどでソテツの苗木が流通しており、その調査を通じて被害の実態が把握されようとしています。沖縄島内の調査によると、2025年には536株に被害が確認され、特に沖縄市と国頭村では1箇所あたり100株以上の被害木が見つかりました。

調査方法と結果



本研究では、沖縄島、伊江島、伊平屋島、来間島、多良間島の合計1,426株のソテツを調査しました。沖縄島を中心に被害が集中していることが明らかになった一方、その他の島嶼では被害が確認されていませんでした。また、苗木の流通状況も調査され、販売中のソテツ苗木から本種の付着が2カ所で確認されました。これにより、苗木の流通が被害拡大に寄与している可能性が高いとされています。

一方で、沖縄島内で捕獲されたクロマダラソテツシジミからは本種の付着は確認されず、これによる伝播の可能性は低いとされました。

対策と今後の展望



沖縄島でのソテツシロカイガラムシはすでに広範囲に広がっており、根絶には困難が伴うため、被害地域からの拡大抑制が急務です。それには、苗木購入時の付着確認や被害の早期発見が不可欠です。沖縄県全体で協力し、対策を講じる必要があります。

この調査活動は、令和5年度花博自然環境助成と令和6〜8年度の農林水産研究の助成を受けて実施されました。

沖縄美ら島財団の役割



沖縄美ら島財団は、沖縄の自然と文化資源を活かしながら、地域の持続可能性向上に貢献しています。研究所では、亜熱帯性動植物についての専門調査や技術開発を進めてきており、今回の調査結果もその一環として重要な情報となります。沖縄の自然環境を守るために、さまざまな取り組みが求められています。


画像1

画像2

会社情報

会社名
一般財団法人 沖縄美ら島財団
住所
沖縄県国頭郡本部町石川888
電話番号
0980-48-3645

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。