東京都が進めるスタートアップ支援策
東京都は、スタートアップの成長を支援するための戦略「Global Innovation Strategy 2.0 STARTUP & SCALEUP」を掲げ、特にグローバル市場での成功を目指しています。その一環として官民連携ファンドを通じた資金供給やスケールアップ支援を進めています。最近、これまでに設定した複数のファンドの投資状況がまとめられたことをお知らせいたします。
1. 大学発スタートアップ等促進ファンド
(1)ファンドの概要
- - ファンド名: 大学発スタートアップ等促進ファンド投資事業有限責任組合
- - 目的: 大学の優れた研究成果やディープテック企業による技術を社会に実装し、グローバルで活躍するスタートアップを生み出すことを目指しています。
- - 運営者: 東京大学協創プラットフォーム開発株式会社が担い、2024年2月に設立されました。
- - 投資対象: 大学発スタートアップやディープテック分野のスタートアップに投資するVCファンドを支援。
- - 東京都の出資額: 50億円
(2)出資先ファンド
ここではいくつかの代表的な出資先ファンドを紹介します。これらはスタートアップの技術開発に貢献しています。
- - みやこ京大イノベーション3号: 京都大学と連携し地方技術の開発を支援。
- - VI-1号: 金沢大学発のファンドで、ライフサイエンスやIT特化。
- - ONEカーボンニュートラル: カーボンニュートラルに取り組むスタートアップを支援。
これらのファンドが投資したスタートアップも多岐にわたります。例えば、愛媛大学発のオプティアム・バイオテクノロジーズは、次世代の抗体医薬品の開発に取り組んでおり、がんなどの治療選択肢を広げることを目指しています。
2. 官民連携インパクトグロースファンド
(1)ファンドの概要
- - ファンド名: IFGrowth1号投資事業有限責任組合
- - 目的: 社会課題の解決に向け、大きな可能性を秘めるグロース期のスタートアップへの資金支援を強化していきます。
- - 運営者: インキュベイトファンド株式会社
- - 設立年月: 2025年3月
- - 都の出資額: 100億円
(2)主な投資先
ファンドからの出資先の企業も革新的なビジョンを持つスタートアップが含まれています。例えば、アスエネ株式会社は、脱炭素経営支援サービスを提供し、企業がESG経営を推進するのをサポートしています。
3. GXイノベーション促進支援ファンド
(1)ファンドの概要
持続可能な社会作りを進めるために、ゼロエミッションへの貢献が期待される技術を持つスタートアップを支援するファンドも設立されました。
- - ファンド名: みらい創造3号投資事業有限責任組合
- - 出資額: 30億円
(2)主な投資先
このファンドからは、次世代地熱発電やCCUSの高度化を進めるウェーブレットなどが出資されています。
まとめ
東京都は、官民連携ファンドを通じてスタートアップをサポートし、これまでの成果をもとにさらなる投資を行っています。これにより、より多くの革新的な技術やビジネスが生まれ、グローバル市場での競争力を高めることが期待されています。今後も連携ファンドを通じて、スタートアップの成長を促進し続ける方針です。