ユシロが新たに提供する冷却水維持管理サービス
株式会社ユシロ(本社:東京都大田区、代表取締役社長:有坂昌規)が、食品工場向けに新しい維持管理サービス「VITA LUMINE CHILLER1」を開始しました。このサービスは、食品成分のみからなる「チラー用光触媒添加剤」を活用し、従来の衛生管理上の課題を解決することを目指しています。
食品工場における課題とは?
食品工場では、製造過程で食品を適切な温度に冷やすため、チラー冷却水を使用しています。この冷却水は循環使用されますが、衛生面での管理が求められています。特に、冷却水が腐敗することを避ける必要性がありながら、防腐剤を使用することができないため、長年にわたって解決策が求められていました。
光触媒添加剤の開発
ユシロの「VITA LUMINE CHILLER1」は、この衛生管理上の課題を解決するために開発された光触媒添加剤を使用しています。これはユシロが独自に開発したビタミンB2を主成分とする「ジェンタミン®」という光触媒技術を活かしたもので、非常に高い安全性が特徴です。
この添加剤をチラー冷却水に加え、専用の光源を照射することで、約6か月間菌の発生を抑えることができます。これにより、食品工場の衛生管理が大幅に改善されることが期待されています。
廃水処理コストの削減
さらに、このサービスを利用することで、従来は産業廃棄物と考えられていた冷却水を、下水排除基準に適合させることが可能になります。これにより、廃水処理にかかるコストや手間が削減され、環境にも優しい選択肢となるでしょう。
無料トライアルの実施
ユシロは、先着50社に対して6か月の無料トライアルを提供します。この機会に、先進的な衛生管理技術を体験してみてはいかがでしょうか。チラー冷却水の維持管理を手軽に行える新たな手段として、多くの企業に広まることが期待されます。
石塚王子ペーパーパッケージング社との提携
今回、ユシロは、石塚王子ペーパーパッケージング株式会社(兵庫県神崎郡)の協力を受け、食品成分のみで構成されたこの添加剤を実現しました。石塚王子は、全国の乳飲料メーカーに液体用紙容器を提供する企業ですが、冷却水の安全性向上が重要な課題となっています。
同社の高橋様は、「環境経営の一環として、より安全で環境に配慮した添加剤を導入することは、お客様に安心を提供するために不可欠です。この光触媒は、私たちの製造現場でも効果を実証しており、今後も広く推奨していきたい」とコメントしています。
ユシロの展望
ユシロは、食品分野における光触媒技術の可能性を最大限に活かし、さらなる市場開拓を目指しています。今回の新サービス「VITA LUMINE CHILLER1」が成功を収めることで、データセンターなど他の産業にも光触媒技術を展開していく計画です。
今後のユシロの取り組みから目が離せません。これまでの経験をもとに、新たな市場に向けた挑戦が期待されます。